第十五話
頭の中に直接精液を吐き出される。
ドロッとして、ネバネバして、髪に付いたら落とすのに手間取る白濁液。
それを頭の中に、脳の中に勢いよく吐き出される。
プールで鼻に水が入ると痛む部分を底面に、頭蓋の器の中に粘着性の精液が乱暴な勢いで注がれていく。
頭が馬鹿になっていくような感覚。
視界が白み、早朝の田園を覆う濃霧に包まれたよう。
私の頭蓋はとろっとろの蜂蜜を納めた瓶のよう。
脳はその中にほわほわと浮かび、やがて沈んで蕩けていく。
ネトッとした蜂蜜の重たい液体が脳の皺の奥まで、身体の隅々まで、耳の奥まで、口の中、奥歯の裏側まで、脇の下、臍の奥、性器の襞、お尻の奥、爪の間、全てを飲み込んでいく。
酸素の届かない瓶詰めの世界。
私は瓶底に落ちていく。
甘い甘い優しい蜂蜜に抱かれ、これ以上無い抱擁感と密着感に包まれ窒息してしまいそうなのに、呼吸はどこまでも穏やかで、鼻腔を空気がくすぐるたびに快感が燻る。
とても幸せな気分に落ちていく。
幸せすぎて自然と込み上げてくる笑いを止められない。
今、私自身どんな表情なのか怖いくらいだったけれど、それすらも幸せに上塗りされていく。
消防車の放水ホースを頭蓋に突っ込んで、そこから快楽物質を放出されているかのよう。
幸せという名の羊水の中に浮かんでいるかのよう。
催眠によって私は雅人さんの命令でしか手脚を動かせないはずなのに、この時の私は心地良い開放感に任せて羽を広げるように手脚を広げ、羊水の中でバランスを保とうとして泳ぐよう。
無垢の笑いを続けながら、それはまるで天使のように――
そんな舞い上がるところまで舞い上がった私の腰を、誰かが両手でしっかりと掴んだ。
「ごめん、心愛ちゃんっ!
俺、もう我慢できないっっ!」
雅人さんの声。
でも、あの遙か地平の彼方から聞こえてくるような催眠の声とは違う。
天使を掴まえようとその足に手を伸ばし、羽を折り、墜落を狙う人間のような声。
人間は空を舞う天使に届くように長い槍を拵えており、それを天使の身体に突き立てる。
「づっ……あ゛あ゛っぅぐ!」
鋭い槍の先で突き刺されたのは股間。
激痛が全身を駆け抜ける。
私は翼を羽ばたかせて空に逃げようと足掻くものの、雅人さんは私を捕まえて離さない。
天使殺しの槍を何度も何度も私の股間に突き刺してくる。
「心愛ちゃん許してくれっ!
俺たちは親戚同士だけど……だけど……もう我慢できないんだっっ!
あぁっ気持ち良いっ! 最高だっ!
ずっと、ずっと心愛ちゃんを抱きたいと思ってたんだ!
ずっと、ずっと前からっ!
俺の物にしたいんだっ……だから帰らないで、ずっと俺の傍にいてくれ!
こ……子供っ、子供を産んでくれっ!
そうだ……まだ催眠が効いてるのなら……
心愛ちゃん、聞こえるよね?
排卵……するんだ。いいね?
卵子を出すんだ。
そして俺の精子で受精させるんだ。
ほら……この子宮の入口を開けて……一番奥で中出ししてあげるからっ」
槍が股間を執拗に攻め立ててくる。
一突き一突きが重く、何度も同じところを狙ってくる。
どんどん奥深くまで槍が刺さってくる。
さきほどまで幸せの羊水に浮かんでいたと思っていた頃、全身という全身、身体の中の隅々までに羊水が行き渡っていた感じだったが、槍が私の股間の奥を掘り進めている先は、まだ未踏の場所だった。
「よし、子宮口が開いてきた。
あとは力押しで入れそうだ。
心愛ちゃんの子宮の中まで入るよ、そこで種付けしてあげるからっ」
ぐぐぐっ……と股間の奥に強烈な存在感の何かが侵入してきた。
「ぃぎぃぃあぁぁぁぁっっっ!! い゛だっいっ!痛い゛っ!!痛゛っっっいっ!
あぁぁぁっっ゛゛っ!! 痛゛い゛っっっっっ!!」
「ごめん心愛ちゃんっ! すぐ出すからっ! もうイクからっ! でももうちょっとだけ! 心愛ちゃんの子宮の中、すんごい気持ちいいんだっ! もぅちょっとだけ、もうちょっだけっっ!!」
天使を悪魔に変えてしまうような地獄の槍のごとし。
何度も重ねて突っ込まれる激痛に私は絶叫と共にのたうち回る。
「心愛ちゃんの子宮の中まで犯せるのは俺だけだっ!
凄いっ……凄い気持ぢいいっ! こんな……こんな奥までっっ!」
「やめ゛でっっ!痛い゛のっ!痛い痛いっっ痛゛っぃ!!」
「もうイクッ! 出すよっ! 種付けするよっ!
んんっ……!
あぁっ゛っ……出てるよっ、すげぇ出てるっっ!
んぁぁっ゛!! 止まんねぇっっ!!
って……子宮がっ……閉まりだしたっ!
ち……千切れるっ……でも……出るっっっ!」
ぅああああっ!!」
槍を何度も突き刺されたところを中心に、地獄の溶岩を流し込まれたような灼熱を感じる。
そこは私の女の中心。
幸福の空を羽ばたいていた私は、槍の投擲を喰らい、地面へと墜落していく。
高い空から真っ逆さまに地面へ墜落していく――
――私は目を開いた。
涙で潤んだ視界。
瞬きをして涙を飛ばすと、雅人さんの部屋にいる、その当然のことに気付かされる。
悪夢から目覚めた後のように心臓が深く脈打ち、胸が痛い。
全身の強張りをほぐすように胸一杯に空気を吸う。
そうして精液臭い枕から頭をあげると、私の股の間に、全裸の雅人さんが私の骨盤にしがみつくようにしてそこにいた。
「ごめん心愛ちゃん、本当にごめんよ」
謝る雅人さんは、ゆっくりと腰を引いていく。
下腹部に強烈な違和感を感じるものの、私は悪夢から目覚めたばかりで気が動転していたためか、さほど痛みを意識しないで済んでいた。
子宮や膣が丸ごと引き摺り出されるようだったが、視界に映ってきたのは雅人さんの太くて長い男性器。
白い精液に塗りたくられ、さらに真っ赤な血が鮮やかに散っている。
「嘘……」
頭からサーッと血が引いていく。
「本当にごめんっ! ごめんよっ!」
雅人さんはベッドに頭を擦りつけて土下座して謝りだした。
私の股間から溢れ出した精液と破瓜の血が前髪に触れているのだけれど、雅人さんは頭を上げることなく土下座を続けた。
私は両脚を開かされたままの状態で少しの間、雅人さんの土下座を茫然と見ていることしかできなかった。
やがて認識が追いついてきて、雅人さんと肉体関係を持ってしまった事実、雅人さんに中出しされた事実が重い現実感となって私に襲いかかってきた。
胃がきしむ。
これで本当に妊娠してしまったらどうなるのだろうか?
不安と恐怖で頭がいっぱいになる。
まるで高校のクラスの中にいる時のよう。
息苦しい。
嫌だ、嫌だ、嫌だ……!
泣きたくて、逃げ出したい心境にあって私は――しかしそこで不思議とゆっくりと深呼吸をした。
「……あ……」
自然と自分がリラックスするために深呼吸を始めたことに、私は気付いた。
肩の力が抜け、どんどん身体が緩んでいく。
催眠導入として何度も何度も教えてくれた深呼吸によるリラックス。
身体の力を抜いて、深呼吸をして……優しくなっていく感じ。
優しくなって、なぜか微笑みがこぼれてくる感じ。
実際、私はくすぐったく笑いだしていた。
「え……心愛ちゃん?」
「はい?」
「……どうして笑ってるの?」
「どうしてって……。
えと……
そうだ、ほら、中出ししたばかりの相手が笑ってたら、天使みたいに見えませんか?」
「天使?」
私は改まって雅人さんの名前を呼ぶ。
「雅人さん、一夏の間、お世話になりました。
私、元の場所に帰ります」
第十五話ここまで
第一話
高校デビューに失敗した処女・女子高生はオナニー狂い
第二話
性器の見せ合いっこ。子供の頃のエッチな思い出
第三話
お風呂でオナニー、愛液風呂
第四話
禁断の恋、親戚の兄と近親相姦への期待
第五話
それが近親相姦でも、兄に抱かれて壊れてしまいたい妹
第六話
エッチな気分になれる催眠オナニー・導入催眠
第七話
深い催眠に落ちていく少女
第八話
催眠で興奮したJKは羞恥心だけで潮吹き
第九話
教室で大股開きの露出、放尿
第十話
近親相姦。兄妹の超えてはならない一線
第十一話
剃毛パイパンJK。綺麗なスジまんを凝視される
第十二話
まるでフィストファック。ロリJKに極太ちんこを二本挿し
第十三話
異物挿入と疑似出産
第十四話
クリトリス切除・脳姦の強烈催眠イメージ
第十五話
ロリ女子高生を子宮姦・ウテルスセックスで猛烈中出し、種付け
最終話