第五話
「……………」
雅人さんに連れられて足を踏み入れた部屋。
そこは客間として使われている部屋で、両親と泊まりに来るといつも使わせてもらっていた部屋だ。
お父さんとお母さんと私の三人分の布団を並べるのが精一杯な広さで、子供ながらに狭いなぁと思っていた部屋だ。
だが今夏は私一人での滞在。
私一人分の布団が敷かれているだけで、他にはこれといって何もない状態だった。
開け放たれた窓の向こうには田園風景と青空が広がり、レースカーテンがはためいている。
その窓の向こうからは農作業車の忙しそうな稼働音が聞こえ、蝉の鳴き声と共に騒がしい。
畳敷きの部屋には蚊取り線香の独特の香りが染みついていて、なんとも牧歌的だった。
「……と、とりあえず、この部屋を使って貰うつもりだよ……」
「……あ、ありがとうございます」
「いろいろ必要だよね、何もなさすぎだったね」
物品に乏しいのは良いとしても、なんだろう、初めてのエッチをする場所として、それらしい雰囲気がもう少し欲しかった。
なにも高級ホテルの最上階で夜景を見下ろしながらなんて贅沢は言わないけれど、格安ラブホテルにも劣るこの部屋に、華の女子校生が処女を散らすに相応しい雰囲気と色気があるかと問われると、素直に頷くのは難しい気がする。
もちろん、処女の私はラブホテルに入ったこともないけれど。
「雅人さんの部屋……」
「え?」
「雅人さんの部屋も二階でしたよね?」
「あぁそうだよ、廊下の向こう端……俺の部屋、覗いてみる?」
「は、はいっ」
そうだ、雅人さんの部屋があったじゃないか。
私は妙案を思いついた瞬間のように気持ちが跳ねた。
雅人さんの部屋には何度もお邪魔させてもらっているから初めての男の人の部屋ってわけではないけれど、好きな男の人の匂いが染みついた部屋と、その布団の上で好きな人に抱かれるというのは女の浪漫をくすぐってくれる。
再び雅人さんが案内してくれる形で廊下を歩む。
中学、高校とも部活ではサッカー部だったという雅人さんの背中は、家庭科部で粉物を焼いたりしていた私なんかと比べるまでもなく、広く、大きい。
あぁ……心臓の鼓動が落ち着かない。
喉がカラカラに渇く。
今日これから雅人さんに抱かれて初体験を終えたとしても、私の田舎滞在はしばらく続く予定だ。
たとえ私と雅人さんが近親者だとしても、男と女、超えてはならない一線を越えてしまったら、もう誰にも止めることができないほどに燃え上がってしまうのではないだろうか。
今日の初エッチを終えた後、雅人さんだってヤりたい盛りだろうから、明日にもすぐまた求めてくるかもしれない。
破瓜した翌日だから痛いかもしれないけど、雅人さんに求められたら私は拒むつもりはない。
ううん、今日の夜から雅人さんに求められる可能性があり続けることになるんだ。
俗に言う夜這いというやつだ。
なんて幸福なことだろう。
夏休みに入ってすぐの田舎滞在、その初日から雅人さんと初エッチ。
田舎は遊ぶところがないからエッチばかりしているって聞いたことがあるけれど、それならそれで構わない。
今年の夏は雅人さんとのエッチに明け暮れたい。
近親者の垣根を超えて、ただひたすらに、肉欲のままに、交わり続けたい。
そして孕みたい。
雅人さんの子供を身籠もって、雅人さんの奥さんになりたい。
子供を産んで、家庭に入って、いい奥さんを一生努めていきたい。
もうそれだけでいい。
本当に雅人さんの子供を妊娠してしまったら、私の人生はどうなってしまうのかわからない。
わからないけれど、夏休みが終わって都会に戻って、また学校に通ってという日常から脱出するにはこれしかない。
脱出?
違う、私はそれまでの日常を破壊したいんだ。
しっかりと自覚がある。
明確な破壊衝動を私は抱えてしまっている。
学校生活で躓いてからというもの、オナニーの回数が飛躍的に増えたけれど、それは現実逃避のために快感を貪っていたのではない。
机の角や棚の角、とにかく固くて鋭利に尖った角ならなんでもいい、私は私のエッチな場所を擦りつけてきた。
それもけっこう力強く。
後先考えない無謀な力加減。
行為の後にエッチな場所が赤くなるのは当然で、汗疹や水膨れができてしまうこともあった。
私が抱えた破壊衝動は性衝動と絡み合って、激しい自慰を私に強制していた。
精神科医に言わせれば私の自慰はリストカットのような自傷行為に数えられるのかもしれない。
私が壊したいものはなんだろう。
蹴躓いた学校生活? つまらない自分自身?
わからないけれど、その両方をいっぺんに壊すためにだったら、まだまだ子供と呼ばれる齢だけれど、この身に新しい命を宿すことだって厭わない。
雅人さんの後ろを歩きながら、私はそんなことを考え続けていた。
雅人さんのその広い背中に寄り縋りたい。
今にも粉々になりそうなちっぽけな私を受け止めて欲しい。
子宮と卵巣が雌の本能に目覚めて強く疼く。
さっきお風呂で代えたばかりの下着が、もう意味をなさないほどに濡れてしまっている。
「散らかってるけど……どうぞ」
「……お邪魔、します」
そうして雅人さんの部屋に入った私は、しかし見知っていたはずの雅人さんの部屋の変貌ぶりにエッチな気分のスイッチが切れかかってしまった。
「……あぁ、雅人さん、工学部でしたよね」
「そう。
昔っから機械弄りとか好きだったしね。
今はオーディオを弄るのが好きでさ……部屋もこんな感じなんだ」
机や本棚やベッドの位置は昔のままだったけれど、部屋の左右の角に大きなスピーカーがあり、そこから伸びた太いケーブルがいくつかの厳かな機材に接続されている。
詳しくはわからないけれど、スピーカーを鳴らすためにこんなに多くの機材を何本ものケーブルで繋いだりしなくてはならないのだろうか。
ケーブル一本一本まで固定に神経が尖らせてあるようで、そのオーディオシステム全体はマニアックなプラレール模型のように見えた。
「心愛ちゃんはこういうのには興味は……ないよね?」
「……周りは畑だから、遠慮なく大きな音が出せますよね」
いつの間にかオタク壺に変貌していた雅人さんの部屋、ここで初エッチなんてどうなんだろう?
濡れ雑巾のように濡れた下着が、今になって妙に冷たく感じる。
「心愛ちゃんが小学校時にさ、この部屋でエッチなことしたよね?」
「え? えっっ!? そんな……いきなり……なんで……」
雅人さんは私の狼狽なんか気にせずに話を続けた。
そうされると、心が見透かされている気分だった。
「あの時は心愛ちゃんのアソコを見せてもらっただけで、得したのは俺だけだったから。
そのお礼にさ、心愛ちゃんに聴かせたいものがあるんだ」
「……聴かせたいもの?」
「うん、エッチな気分になれる音楽みたいなものなんだ」
「エッチ……ですか?」
雅人さんが私の顔を覗いてくる。
平静を装おうつもりで取り乱す私と違って、雅人さんは静かな湖面のように落ち着いている。
エッチな話をしているというのに、雅人さんの落ち着きようはなんだろう。
とっくに雅人さんはエッチなスイッチが入っていたと言わんばかり。
そして心愛ちゃんもスイッチが入っているんだろう? と問い掛けるような、スイッチを入れなよと促してくるかのような表情。
その表情を見ていると、私がお風呂でエッチなことをしていたことに雅人さんは気付いているんじゃないかと不安になってきてしまう。
いや、きっと気付かれているんじゃないだろうか。
あの小学校六年生の夜、性器を見せた時のような怪しげな雰囲気が部屋に再来する。
「……どうすれば、いいんですか?」
性欲に思考が蕩け出した私は、愛液が滲むような自然さで、そう訊いていた。
「うん、そこのベッドに横なって寝てごらん。
そしてこのヘッドフォンを被ってもらう」
小学生の私がスカートの中から下着を下ろし、片足ずつ下着から脚を抜いたように、片足ずつベッドに上がっていく。
そうして雅人さんのベッドに横になる。
「そう。
仰向けになって、両手を左右にだらんと伸ばして、両脚は肩幅ほどに開いた方がいいかな。
さぁ目をつぶって。
身体の力を抜いて、一番リラックスできる姿勢になってごらん」
一番リラックスできる姿勢?
なんだろう、そう言われて思い出すのは雅人さんの前でスカートをたくし上げた姿勢なんだけれど。
ベッドに横になりながらその姿勢を取ってみる。
やっぱりこの姿勢が一番落ち着く。
でも重力に引っ張られた両腕が重いので、重力に任せて倒してしまう。
「うん、良い姿勢だね」
どうしよう。
このスカートをたくし上げた姿勢を褒められただけで、これ以上無いエッチな気分になっちゃっているのに……
下着が気持ち悪いくらい濡れている。
第五話ここまで
第一話
高校デビューに失敗した処女・女子高生はオナニー狂い
第二話
性器の見せ合いっこ。子供の頃のエッチな思い出
第三話
お風呂でオナニー、愛液風呂
第四話
禁断の恋、親戚の兄と近親相姦への期待
第五話
それが近親相姦でも、兄に抱かれて壊れてしまいたい妹
第六話
エッチな気分になれる催眠オナニー・導入催眠
第七話
深い催眠に落ちていく少女
第八話
催眠で興奮したJKは羞恥心だけで潮吹き
第九話
教室で大股開きの露出、放尿
第十話
近親相姦。兄妹の超えてはならない一線
第十一話
剃毛パイパンJK。綺麗なスジまんを凝視される
第十二話
まるでフィストファック。ロリJKに極太ちんこを二本挿し
第十三話
異物挿入と疑似出産
第十四話
クリトリス切除・脳姦の強烈催眠イメージ
第十五話
ロリ女子高生を子宮姦・ウテルスセックスで猛烈中出し、種付け
最終話