最終話
晴れ晴れするほどの、たっぷり中出し。
五年ぶりに生身の女を抱いたというのもあって、素晴らしい中出し体験だった。
西島ヒナノはディルドゥにアナルを貫かれて磔にされたような状態のまま、男を受け入れた事を示すように股を開いて茫然自失としている。
膣とアナルの二穴同時挿入による過激プレイと飲ませた睡眠薬の効能とによって、意識レベルは低いようだった。
あ、確認もせずに中出ししたのもマズい方向に作用したかもしれない。
西島ヒナノの顔の前で手を振るが、反射反応もない。
とりあえずと思って両脇に手を入れて、西島ヒナノの身体を持ち上げる。
アナルからディルドゥの巨棒がズルズルッと抜け出てくる。
中出ししてスッキリした今の俺には、よくもこんな巨棒が少女のお尻の穴に入っていたもんだと感心してしまう。
女性器の割れ目の方だって少女らしい小ささで、それは俺がどれだけ酷いことをしてしまったのか知ら示しているようだった。
椅子に座らせてやり、バスローブを身体に巻いてやる。
「西島さん……大丈夫……かな?」
大丈夫もなにも俺がやったことなのだからばつが悪い。
それでも側に寄り添って、回復するのを待ってやる。
今になって優しくしても何の謝罪にもならないのはわかっているのだが……
十分くらいした後、西島ヒナノは力のない目をしたまま、ぼそっとつぶやいた。
「帰ります……」
「え?」
「帰ります……」
そして立ち上がると、淡々と服を着ていく。
その背中からは「話しかけるな」というオーラが色濃く漂っていて、俺は何も言葉がでなかった。
でも……と思い立って、西島ヒナノにプレゼントするつもりで用意したクリスマスケーキを持ってくる。
「これ……」
生気のないゾンビのような虚ろさの西島ヒナノは、それでも丁寧にマフラーを首に巻いている。
俺がケーキの入った箱を差し出すと、少しの逡巡の後、容器の取っ手に手を伸ばす。
「……ありがとうございます……」
「あ……うん……」
「……………………」
「じゃ……じゃあ、気をつけて帰ってね……」
「…………はい」
そうして西島ヒナノは何か不気味な余韻を残して帰って行った。
―――
――
西島ヒナノと行為に及んだ部屋のテーブルを片付ける。
ディルドゥを瞬間接着剤で粘着させたテーブルには、さまざまな体液が零れていて、タオルで拭い取った後、消毒剤を撒いた。
そこまではいいのだが、テーブルに固着したディルドゥが外れない。
瞬間接着剤の一本全部使い切って接着したのもあって、なかなかの強度だ。
確か剥離剤が市販されたかなと思い、後日処理することにして風呂に入った。
湯船に浸かると、大量に射精したばかりの恥部がいつもと違ってなんだか違和感があったが、それよりも西島ヒナノとのセックスを思い出して余韻に浸る。
あぁ、やっぱり若い女の子はいいな、と。
「けど……この後……どうなる?」
西島ヒナノの塩梅を思い出しながら、ふと不安に駆られる。
なにせ俺がやったことは犯罪行為そのもの。
ドリームプレゼンターの配達員・西島ヒナノが荷物を破損させてしまったことを隠匿するため、その条件としてセックスしたのだとしても、それが公になるのは都合が悪い。下手すれば警察沙汰だ。
そして悪いことに、俺は調子に乗って破損確認と偽ってディルドゥを西島ヒナノのアナルに突っ込んだ。
全然荷物が破損していなかったことは、西島ヒナノが身体で確認済みなのだ。
俺が西島ヒナノを騙したことは明らかだった。
「………………終わった」
血の気が引いた。
そうして俺はいつ警察が来るのか、脅えることになった。
数日して、ドアホンが鳴った。
ガクブルの俺は布団をかぶって丸まっていた。
さらにドアホンが鳴る。
警察以外に俺の部屋のドアホンを鳴らす奴を、NHKの徴収員以外に俺は知らない。
どちらとしても応答になんか出たくなかった。
真っ暗に電気を落とした部屋の中で、俺は息を潜めた。
ブレーカーも落としてしまえば良かったかもしれないと震えながら思った。
さらにドアホンが鳴り、ドアを叩く音が続く。
力強い叩きっぷりは、お前が在宅しているのは知っているぞ!という罵声のようだった。
ドアホンが連打され、ドラムじゃねぇんだぞ?って言ってやりたいくらいにドアも叩かれる。
ついに、ついに警察が俺を逮捕しに来たのだろう。
あれから数日かかったのは、きっと証拠集めだろう。
もうこれで死んでもいいと思うほどに大量発射した精液をDNA鑑定して、その結果が出るのに数日掛かったとすれば辻褄が合う。
せめてコンドームを付けてからヤれば良かったかもしれないが、後の祭だった。
ドアホンとドアノックのダブル連打。
二穴プレイをした俺にはお似合いな展開かなとやけくそな自嘲に頬が引き攣る。
これが借金取りだったらそのうちに諦めて帰ってくれるかもしれなかったが、たかが配達員の西島ヒナノにも根負けしてドアを開けた俺が、警察を振り切れる自信はなかった。
が、
「牛島様ぁっっ!
ご在宅ですよねっ!! 出てきてくれませんかっ!」
「……?」
「私です、西島ヒナノですっ!
……もうっ! この呼び鈴壊れてるのかしらっ!」
さらにドアホンを連打してくる。
苛立たしげにドアがぶっ叩かれる。
俺はなんで西島ヒナノが再登場したのかわからずに、とりあえず布団の中から顔を出した。
そしてドアホンのカメラ映像を確かめる。
もしかすると警察は俺が居留守を使うことを予想していて、西島ヒナノを連れて来ているのかもしれないと邪推する。
西島ヒナノが呼びかければ俺が応答すると思っているのかもしれないが、彼女が警察に被害を届け出たからこその警察沙汰なのだ。
どうせすぐ側に警察官が隠れているんだろ? と勘繰りながらカメラ映像を見る。
「……あ、れ?」
ドリームプレゼンターの配達員として着ていた野暮ったいコート姿ではなく、なんだろうね、クリスマスデートのために気合いを入れて来ましたとばかりに着飾った西島ヒナノの姿がそこに映っていた。
そして数日前と同じように傍らにリボンを飾ったプレゼントケースを抱えている。
「……もぅ……っ! 私にあんなことしておいてっ! それきり連絡もないし、こっちから連絡しても出ないしっ! 思い切って来てみてもいないしっっ! あの人、本当にサイテーですっ!」
そうしてプレゼントケースを振りかぶり、ドアに向かって投げつけた。
投げつけたと同時にドアに思い切り蹴りを入れてくる。
どーんっ! と景気のいい物音が響く。
それを見て、俺はなんとなく自然と応答ボタンを押した。
「どうしたの? 西島さん」
俺が応答すると、西島ヒナノの瞳が乙女チックに揺れ、頬が赤らむ。
が、一瞬後には鬼の形相を取り戻す。
「なっ、なんで今頃になって!?
どうするんですか! 私、たった今、プレゼントの箱、蹴っ飛ばしちゃいましたよっ!」
「……プレゼント?」
鬼の形相でキレっキレの西島ヒナノが、顔を真っ赤にしてモニターカメラを睨み付けてくる。
「ま……また……プレゼントを壊してしまったかもしれません……」
「ていうか、また俺宛にプレゼントが届いたってこと?」
「……そうです」
「えぇっ!?
今度は事前連絡もなしに?
誰からの荷物? 中身はなんだろう?」
「連絡は何度も差し上げました!」
お、そうだった。
携帯は警察に居場所を知らせてしまう事があると聞いたことがあるので電源を切っていた。
「ごめんごめん、それで差出人は? 中身は?」
「さ…差出人は………その……」
「………………?」
「………………えと……」
「え? ……よく聞こえなかった。
それで、中身は?」
「んっっ!! もぅっ! 中身なんてどうでもいいじゃないですか! それよりも早く私を中に入れてくださいっっ!!!!!!」
そう大声を上げ、照れ顔に目をつりあげ、ドアホンを連打してくる西川ヒナノ。
なんだかその様子がものすごく可愛いものに思えてしまう自分に、自分で驚いた。
一発中出しを決めたのが、いろいろと大きいのかもしれない。
あれだけの量を子種を膣内に注ぎ込んでやったのだ、少しくらいは情が湧いたって悪くないだろう?
――が、部屋の中に入れろというのは、さっぱり要領を得ない話なので無視することにした。
「……あのぅ……牛島様……?」
「…………………………」
「……………………?」
「…………………………」
「……ぅっ……ま、また居留守ですか!?
も……もう頭来た! うぅ゛るぁぁぁぁっっっっぁぁっ!!!!」
無視したら、ドアを思い切り蹴飛ばされて滅茶苦茶キレられた。
終わり
第一話
可愛い少女の配達員
第二話
少女を睡眠薬で眠らせてレイプへ
第三話
ディルドゥやバイブ、ローターを点検しつつ、少女を待つ
第四話
可愛い女の子だからいじめたくなる
第五話
少女を密室に誘い込んでレイプへ
第六話
少女の弱みに付け込んで
第七話
恐喝して少女の唇を奪う
第八話
電話させながらアナルに指を挿入
第九話
アナルに指入れ。そして睡眠薬を
第十話
微睡む少女へクンニリングス
第十一話
少女のアナルを巨大ディルドゥに叩き込む
第十二話
アナルとクンニで同時責めで少女は絶頂に
第十三話
子宮を突き上げ、少女をイカせ続ける
第十四話
まるで3P。二穴プレイで少女に中出し、絶頂へ
最終話