第十話
睡眠薬にも種類があって、俺たちが使用してきた「ハルシオン」はさほど強い睡眠薬ではない。
本格的な犯罪(連続強姦も重大犯罪だが)に使う睡眠薬として「ハルシオン」を選ぶような馬鹿はまずいないだろう。
病院で「ちょっと最近寝付きが悪いんです」と言ったくらいで処方される睡眠薬なのだから、その効果は推して知るべきだ。
「美味しいですね」
睡眠薬を溶け込ましたレモンティーを、西島ヒナノは疑うことなく飲んだ。
ドリームプレゼンターとして大事な配達物を破損させてしまったことを隠匿する代わりに、俺とのセックスを了承した後なのだから、なにも睡眠薬を使う必要などなかったかもしれない。
だが馬場健一郎が贈ってきた品物を考えるならば、西島ヒナノを昏睡とまではいかないでも意識混濁の酩酊状態ほどには追い詰めておきたかった。
心を落ち着けるようにゆっくりと西島ヒナノはレモンティーを飲んでいた。
男を焦らすテクニックとしてではなく、単純に心の準備をしているのだろうと思い、俺は静かに見守った。
やがて静かにカップを戻した西島ヒナノは、思い詰めた表情でもじもじしながら俺を向いた。
「この度は、配達物を破損させてしまいまして、誠に申し訳ありませんでした。
大切な思い出の品を破損させてしまったお詫びとして、私にできることは……」
「いいから、こっちにおいで」
「……はい」
まるで万引きの現場を見つかった女子高生が、それを脅しに店長にセックスを強要されているかのようだ。
……そんなアダルトビデオのシリーズがあったなと思い出す。
それにしたって配達物の破損を隠すためだけに、身体を売るような真似をしなくちゃならないもんだろうか?
わからない。
疑問を感じているうちに西島ヒナノは俺の前までやって来ていて、赤らめた顔で、ちらちらと俺を伺っている。
「じゃあ……抱くよ」
俺は西島ヒナノをぎゅっと抱きしめた。
そして当然のように唇を重ね、舌を伸ばす。
西島ヒナノは抗うことなく身を任せて寄越し、自らも舌を絡めてきた。
シャワーを浴びた後の西島ヒナノの身体からは汗のにおいが消え、甘い女の香りがした。
絡み合う舌先で、西島ヒナノが健康的な雌であることを感じる。
配達物を破損させたことを隠したがる理由はわからないままだが、秘密を着飾り女は美しくなる――というキザな文句もあながち間違っていないように思う。
俺は西島ヒナノに感じる疑問に対して、結局この子を俺色一色に染め上げてしまえばいいじゃないかという興奮に駆られ、きつく西島ヒナノを抱きしめていた。
やがて俺の唇は西島ヒナノの唇を離れ、彼女の顎先、そして首を伝って鎖骨へと移っていった。
同時に服を脱がせていく。
シャワー後の湿気が漂う女体が露わになり、濃紺のブラジャーの上から乳房を揉み上げる。
「んっ……」
一揉みしただけでブラジャーが少しずれた。
小ぶりな乳房に対してブラジャーのサイズが大きいのだ。
クリスマスイブとあってパッドを入れて盛っていたのだろうが、シャワーを浴びた際にパッドは外してきたのかもしれない。
恥ずかしそうに媚声を漏らした西島ヒナノは、どの意味で恥ずかしがったのだろう。
野暮な推測はやめて、そうそうにブラジャーを外しにかかる。
西島ヒナノの脇の下から手を回し、フォックを外していく。
それを手伝うように脇を開く西島ヒナノ。
ブラジャーが外されると、女のにおいが一瞬だけ濃く漂った気がした。
白い肌に薄ピンクの乳首。
張りのある柔らかな乳房に俺は顔を埋めるようにして、むしゃぶりついた。
西島ヒナノ本人は乳房の大きさを気にしているのかもしれなかったが、乳房を褒めるようにむしゃぶり、吸った。
脇の下に腕を回してきつく抱きしめ、心音が聞こえてくるほどに顔を埋める。
しゃぶりつき、吸い、甘噛みし、コリコリの乳首を弄んだ後は、乳房の稜線をなぞりながら脇の下の、薄くざらつく皮膚を唾液を塗り込むようにして舐める。
脇の下から身体の側面を伝い、あばら骨下の柔肉を噛むようにして臍へと至る。
すっきりとした臍周り、骨盤周辺の滑らかさは新雪のごとき生娘のようだった。
「きれいだね」
皮膚の下にある子宮を褒めるようにつぶやき、恥丘の麓にキスをする。
スカートと下着とに手を掛け、それを一気に下ろす。
ゆで卵の殻が薄皮ごときれいに剥けるような感覚で、西島ヒナノの下腹部がすべて明らかになった。
「あっ……ぅ」
形のよい逆三角形の恥丘、それを挟むようにマシュマロのように柔らかそうな太ももが白く輝く。
生唾を飲み込みながら、薄い茂みの中へと分け入る。
シャワーの後で生乾きの茂みの奥に、熱く火照った恥部。
下から舐めあげるように舌を差し込むと、ぷっくりした大陰唇。そして手前側にクリトリスの突起。
「んんっ…」
小さく悶える西島ヒナノは自ら求めるように脚を少し開き、俺はそのスペースに顔を突っ込んで恥部を舐めた。
控えめながらはみ出た小陰唇のびらびらを舌先で掻き分け、奥の尿道口や膣口をいじめる。
ボディソープで念入りに洗われた後で無味無臭の恥部だったが、膣口の奥の媚肉の感触が堪らない。
「ぁぅ……んんぁ……」
西島ヒナノの声が潤み出すとともに濡れ出す恥部。
愛液をズズズズズッと音を立てて吸い上げ、唾液と絡めた後に塗りたくるようにクリトリスを咀嚼する。
「はぁううんっ……! あっ、あっ……っ!」
意外と大きめのクリトリスを擁する西島ヒナノは爪先立ちになり、しかし俺がしっかりと下腹部をホールドして逃がさない。
下腹部を中心に全身が強張りだし、小刻みな震えとともに西島ヒナノの身体は熱を発し出した。
「んっ゛っ! あっぅ、あぁっ! あ、い…イっ……!」
絶頂が近そうな西島ヒナノの恥部から、俺は顔を離した。
「んっっ! ん……、……ぇ?」
オーガズムをお預けされた西島ヒナノは、不満げな、戸惑いを隠せぬ様子だった。
もう少しでイケそうだったのに、どうしてやめちゃったんですか? と言いたいのに、自分の立場を考えると何も言えないもどかしさ。
そんな西島ヒナノの膝がガクっと崩れた。
「きゃっ!」
「おっと」
俺に抱き留められた西島ヒナノだったが、大きくて意志の強そうな両方の瞳は焦点が怪しく、まぶたは重そうだった。
「ぁ……あれ……?」
西島ヒナノは俺に抱き留められた後、足下がおぼつかなくなっていた。
「あれ……? わた…し……なんか……」
睡眠薬の効果が現れ、西島ヒナノは軽い酩酊状態に陥っていた。
飲薬の後、前戯で昂ぶった身体に薬が回ったのだろう。
呂律も怪しくなってきた西島ヒナノに俺は言う。
「ところで西島さん、配達物の破損のほどを実際に確認しなくちゃならないんですよね?」
「ふぇ……? ぇ、そ……ぅです……が?」
「じゃあ実際に見てもらって確かめてもらたいんです。
ほら、隣の部屋に行きましょう」
「ぁ、ぇ……あぇ?」
全裸の西島ヒナノをお姫様だっこし、俺は馬場健一郎の贈り物を開梱した部屋へ移る。
「ほら、あれですよ」
「……あれ…で、すか……? え、ぇぇ?」
なおのこと薬が効いてきたかのように目を回す西島ヒナノ。
彼女の視線の先には――
「贈り物は、あの『ディルドゥ』だったんですよ。
たぶん壊れちゃってると思うんですが……西島さんで確認してもらってもいいですよね?」
第十話ここまで
第一話
可愛い少女の配達員
第二話
少女を睡眠薬で眠らせてレイプへ
第三話
ディルドゥやバイブ、ローターを点検しつつ、少女を待つ
第四話
可愛い女の子だからいじめたくなる
第五話
少女を密室に誘い込んでレイプへ
第六話
少女の弱みに付け込んで
第七話
恐喝して少女の唇を奪う
第八話
電話させながらアナルに指を挿入
第九話
アナルに指入れ。そして睡眠薬を
第十話
微睡む少女へクンニリングス
第十一話
少女のアナルを巨大ディルドゥに叩き込む
第十二話
アナルとクンニで同時責めで少女は絶頂に
第十三話
子宮を突き上げ、少女をイカせ続ける
第十四話
まるで3P。二穴プレイで少女に中出し、絶頂へ
最終話