第九話
初めてアナルに指を挿れられたであろう西島ヒナノは、まるで生娘が素肌を晒したかのように顔を赤らめた。
「辛い?」
「んぅ……だ、大丈夫です」
「そっか。じゃあもっと深くまで挿いるよ」
西島ヒナノを抱き締める力を強めながら、アナルへ中指を沈ませる。
直腸温度は高め。
括約筋はきつく収縮し、分厚い輪ゴムで締め付けられるようだった。
だがいざ直腸に侵入してしまえば直腸温度は心地よく、ぬらりとした腸液と腸壁の感触が気持ちいい。
西島ヒナノが拒まれなければどこまでも挿れてやろうと思っていた中指は、結局根元まで沈めることができた。
中指の先で腸壁をぐるりと撫でる。
「はぅ……っっ」
内臓を直接触られる気持ち悪さに西島ヒナノは呻いた。
指の動きを感じ取っているのはどこの神経なのだろうかと疑問に思う。直腸そのものは指の動きを感じ取れないだろうに。
むしろ直腸内で蠢く何者かの感触を間接的に別の場所で捉えるからこそ気持ち悪く、不安に駆られるのだろう。
なまじノーマルプレイを求める傾向の強い西島ヒナノは、アブノーマルな肉体の感覚に涙を流し始めていた。
泣く子供をあやすようなキスに始まり、強引に舌を滑り込ませていく。
口内と直腸を同時に攻めながら、やがてアナルから指を引き抜いていく。
「ぁ…ぁぁ……んっ」
指がアナルが抜け出てしまう瞬間に、括約筋周辺の未開発な性神経によって西島ヒナノは可愛らしく鳴いた。
「気持ち良かったの?」
なんでそんなことを訊くんですか……! とばかりに西島ヒナノは羞恥に染まった顔で上目使いに俺をねめつけてくる。
しかし目を合わせているのも恥ずかしいらしく、視線を外して身体を寄せてくる。
ちょうど俺の胸元に耳を押し当てる形だった。
「……牛島様、心臓の鼓動が早くなってますよ?
こんなことで興奮するなんて、やっぱり男の人ってわかんないです……」
もう一度アナルに指を突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたろうか、と思ったが、あえて聞き流した。
「あの……シャワーお借りしてもいいですか?
今日はずっと配達で動き回っていたので……」
「そういうの、気にしなくていいのに」
「女の子は気にするんです……!」
俺は肩を竦めてみせて、浴室の方を教えた。
「せっかくのケーキのおもてなしなんですが……」
「いいよ、片付けておくから。
それよりもシャワー浴びて来なよ。タオル、置いてあるのを適当に使って良いから」
「ありがとうございます」
浴室へと消えていく西島ヒナノを見送った俺は、とりあえずテーブルの上を片付ける。
ケトルでお湯を沸かし、新しく紅茶を入れなおしておいた。
そういえば……と冷めた紅茶を流しに捨てながら思い出す。
今捨てている紅茶の中には睡眠薬を溶かしておいたではないか、と。
昏睡レイプの計画は、なかば和姦へと大きく方向転換をしてしまったが――
西島ヒナノの直腸に突っ込んだ中指の臭いを嗅ぎながら考える。
馬場健一郎と強姦を繰り返していた経験から、和姦と強姦の違いとして真っ先に思い浮かぶのは、性行為の準備をしていない状態の女の汚さ、だろうか。
元来、女性の方が体臭がきついものだ。
痴漢のように朝晩関係なく行われているものと違い、強姦レイプはほとんどが下校時間、退社時間に発生している。
その理由は言うまでもないことなので省略するが、下校途中の女学生となれば、体育や部活の後で汗をかき、蒸れている子も少なくない。
可愛い顔をしているのに、匂いが強烈な子なんてのも数え切れないほど遭遇した。
一部のフェチ族には堪らないのだろうが、最初はファブリーズでもぶっかけたい気分だった。
そして次に汚物の問題。
もう俺の中では、一人で歩く女性は全員がトイレを我慢している、とトラウマのように捉えてしまっている。
狙う女の子はもちろん一人で帰っている子ばかりだったのだが、どうしてこいつらはトイレを済ませていなかったのだろうか??
小学生が学校でトイレすると笑われるから家まで我慢する、という話がある。
大便の話しだ。
中学生になっても高校生になっても社会人になっても外出先で大便するのは解禁にならないのだろうか??
アナルが大好きだった馬場健一郎は、女の子のアナルに指を突っ込んでスタンバイ状態だったと思われる汚物を掻き出すなんてことをよくやっていた。
エロ漫画やエロアニメでは女性が絶頂に達した時に放尿失禁する場面が描かれているが、トイレを我慢していたと思われる被害女性の面々の失禁場面は、一番多いのがアナル挿入からのプレイ時。
ほとんどの女性が初アナル姦だったと思われる。
馬場健一郎のストロングな陰茎をぶち込まれ、犯されている間に失禁してしまう女性が多かった。
次に多かったのが馬場と俺とに両穴ファックされている時だろうか。
膣担当だった俺の下腹部に小便が浴びせられることになるので、勘弁願いたかった。
乱交パーティなどに出席でもしない限り、なかなか両穴ファックの経験はできないものだから、初めて両穴を同時に犯された感覚に戸惑い、尿道が緩んでしまうのだろうか。
残念ながら処女を散らされた子などは、ずっと力んでいるので失禁の心配はないので、ある意味で俺は好きだ。
だが処女は痛がってばかりでつまらないので、馬場健一郎の逆鱗に触れ、顔面を殴打されて失神し、それで失禁した子ならいた。
西島ヒナノの尻穴に突っ込んだ指の臭いを嗅いでいると、誘拐強姦に使った馬場健一郎の愛車の匂いを思い出す。
いくら掃除しても、女性の汚物の匂いが消えなかった。
いやいや、こんな昔のことは忘れてしまおうじゃないか。
浴室の方からは西島ヒナノがシャワーを浴びている水音が聞こえてくる。
シャワーの前にトイレに入っていたのも、俺は物音で勘付いていた。
俺も俺で指を綺麗に洗ってしまい、ティーポットにお湯を注ぐ。
レモンティーのすっと目が醒めるような心地よい香りに、五年以上も前の事は忘れて、今は今だと思おうとする。
香り良いティーポットを携えてリビングに戻る。
「あ……」
テーブルの上に出したままのホールケーキ。
シャワーから戻ってきた西島ヒナノと、やはり少しくらいクリスマスを祝いたいと思った俺の軟弱さが、クリスマスケーキをその場に置いたままにしていた。
「よりもよってチョコレートケーキだからな……」
今し方忘れてしまおうと思ったイメージが、チョコの色合いによって連想、想起させられる。
「食欲が失せちまうだろ……」
馬場の呪いかよ、と自嘲したところで連想は連鎖していく。
馬場健一郎がわざわざ俺に贈り届けてくれた品物の存在を思い出す。
一体どういう意図があってのプレゼントの中身だったのかはわからない。
一世一代の馬場の冗談だったのかもしれない。
西島ヒナノによって踏んづけられてしまっていたが、その内容物は踏まれたくらいじゃ壊れるようなものではなく、ビンビンっと立派に張り詰めている。
「……『可愛い配達員』と『プレゼントの中身』、送り人が馬場健一郎となれば、意味するところは一つか……」
酸味のあるレモンティーの香りに冴えた頭は、今になってようやく一つの解答に辿り着く。
廊下の奥で浴室のドアが開閉され、リビングに西島ヒナノが戻ってくる。
「シャワーお借りしました。ありがとうございました」
シャワーの後の濡れた雰囲気の西島ヒナノからは、甘い女の匂いが強かった。
少し化粧っ気が落ちたらしく、微笑む表情に幼さが滲み、小動物のような可愛らしさが感じられた。
「どたばた続きだったからね、少し休まないかな?
お茶を入れておいたんだ」
「あ、はい……では、戴きます。
……わぁ、いい香りですね」
レモンの清々しい香りに目を細める西島ヒナノに隠れて、俺はティーカップに睡眠薬を落とした。
心の中で、悪友・馬場健一郎に「これでいいんだろ?」と囁いた。
第九話ここまで
第一話
可愛い少女の配達員
第二話
少女を睡眠薬で眠らせてレイプへ
第三話
ディルドゥやバイブ、ローターを点検しつつ、少女を待つ
第四話
可愛い女の子だからいじめたくなる
第五話
少女を密室に誘い込んでレイプへ
第六話
少女の弱みに付け込んで
第七話
恐喝して少女の唇を奪う
第八話
電話させながらアナルに指を挿入
第九話
アナルに指入れ。そして睡眠薬を
第十話
微睡む少女へクンニリングス
第十一話
少女のアナルを巨大ディルドゥに叩き込む
第十二話
アナルとクンニで同時責めで少女は絶頂に
第十三話
子宮を突き上げ、少女をイカせ続ける
第十四話
まるで3P。二穴プレイで少女に中出し、絶頂へ
最終話