第三話 更正した奈津子さん
その時だった。俺がケイタイから呼び出しを受けたのは。
「田中さん! 彩美さんのご様子はいかがでしょうか?」
「どうもこうもありませんよ。相変わらずです」
掛けて来たのは誰あろう和田さんだった。俺と同じ父子家庭で、その娘も同級生と言うことで、ずっと家族ぐるみの付き合いをしている男性である。そしてその娘が高校に入学してからドロップアウトし掛けている、と言う共通の悩みまで抱えて、お互いに連絡を取り合い励まし合っている仲だ。俺は彩美の部屋で彼女が使用した生理用品を漁り自慰に耽ると言う狂気じみた行為から、正気に戻されたようでハッとした。こんな状況だから、いつもは湿っぽいグチを言い慰め合っている和田さんが、今日の口調は妙に明るく興奮しているようだった。
ーーそうだ。和田さんは娘の奈津子さんを矯正施設に入れたとか言ってたな
「奈津子さんは……」
「それなんですよ! 今日施設から戻って来たんですが、もうビックリなんですよ、これが!」
どうやら奈津子さんが更生されて帰って来たらしい。俺が「更生」と言う言葉を使うのは悪いと思い少し黙っていると、興奮仕切りな様子の和田さんは1人で話し始めた。
「私も半信半疑で金をドブに捨てるつもりだったんですが、奈津子がまるで別人になってくれたんですよ! ホントにもう信じられません! 思い切って預けてみて正解でした、奈津子がこんな、立派になって……」
「それは良かったですね。おめでとうございます」
何と和田さんはここで涙声になり、言葉に詰まってしまった。和田さんは俺より少し年下で、体育会系でガタイがデカいだけが取り柄の俺と対照的に小柄で優しそうな人だが、涙まで見せるとはよっぽど嬉しくて感激しているのに違いない。俺は素直に祝福する気持ちになって言葉を掛け、彼との会話を続けた。奈津子さんは違う高校だが、引きこもりの彩美と違い、悪い不良仲間と付き合うようになって生活が乱れ家出したり学校にも行かなくなり、彩美と同じく1年生で留年して新学年を迎えてしまったのだ。俺も何度か奈津子さんを見掛けたことがあるが、髪を妙な色に染めて下品な厚化粧を施し、制服をひどくだらしなく着崩した完璧なヤンキー娘になっていて、快活で感じの良い子だった彼女のあまりの変わりように驚かされたものだ。
奈津子さんはついに警察沙汰にまでなり、退学処分になるのも時間の問題となって、困り果てた和田さんは、わらをもすがるつもりで人伝に紹介されたその「施設」に彼女を強制的に入れたのだそうだ。そして親元を離れて寝泊まりし1か月間の矯正教育を受けた結果、奈津子さんは生まれ変わり前以上に素晴らしい娘さんになって、和田さんの元に帰って来たのだ。
「電話口でいくらお話してもおわかりにならないでしょうから、今度うちに来て頂けませんか?」
和田さんはそう俺に誘いを掛けると電話を切った。しょっちゅう家を出て遊び歩き警察のお世話にまでなったヤンキー娘の変わりようを、俺に自分の目で確かめろと言うことだろうか。和田さんは俺なんかと違ってとても誠実な苦労人で、軽々しく冗談を叩くような人ではない。俺は彩美の使用済み生理用品を処理しながら、俄然興味がわいて来た。
ーーしまった。かなり時間がたってしまったな……
彩美を風呂の中に放置して、すでに1時間以上経過していた。俺が慌てて浴室に戻ると、彩美はやはり物音1つたてず浴槽に浸かっており、何の変化もない。下手すると明日の朝まで一晩中でもじっとしているのではなかろうか。俺はこんな無気力で生気の感じられない状態に陥って一向に出口の見えないわが娘の行末を案じ、一縷の望みを抱いて和田さんの家を訪問する決意を固めていた。
「失礼します。父がいつもお世話になっております」
数日後さっそく訪れてみた和田さんが暮らすマンションで、茶菓子を運びそう礼儀正しく三つ指を突いて挨拶するブレザーの制服姿の少女を見て、俺はハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けた。
ーーこれ、本当に奈津子さんなのか……
和田さんから話を聞いてはいたが、どこからどう見ても良い所のお嬢さんみたいな奈津子さんは、パツキンのヤンキー娘と同一人物とはとても思えない。それに小学校時からよく知っている、明るく活発で人見知りしない奈津子さんとも違う。
「こんにちは。あの……なっちゃん、でいいのかな?」
「はい。もちろんそう呼んで頂いて結構です」
和田さんとは家族ぐるみの付き合いをしており、お互いの娘が道を踏み外してしまう前は、よく見知った仲である。奈津子さんは皆からなっちゃんと呼ばれる人気者で、俺もそう呼ばせてもらっていた。あんまり美人ではないが、陽に焼けてコロコロと良く笑う奈津子さんは、内向的で人見知りする彩美とはまるで正反対だ。だが今俺の目の前で妙に羞ずかしそうに頬を染め、落ち着いた口調で話す奈津子さんは、とても大人びてドキッとするほどの色気さえ感じさせる。そんな奈津子さんを見たことなどない俺の方が情けないことにドギマギしてしまい、じっと黙って彼女に見とれてしまう始末だった。
「いかがですか、田中さん」
「はい……正直言って驚きました」
和田さんがゆっくりとそう言う口調は誇らしげと言うより心底嬉しそうだった。そしてバカみたいに呆然としている俺に向かって、突然完璧なお嬢様に変身した感じの奈津子さんが、聞いたこともない言葉使いで話し掛けて来る。
「そうだろうと思いますわ。私は研究所の方がたのおかげで、生まれ変わらせて頂いたんです。ところで、おじさまの方はお変わりございませんでしょうか?」
俺は「なっちゃん」に「彩美ちゃんパパ」と呼ばれていたので、「おじさま」などと呼ばれて一寸参ってしまった。そして困ったことに、彼女に対して覚えるゾクゾクするような胸騒ぎがますます強まり、何と股間が張り切って来てしまったのである。娘の彩美に続き奈津子さんにまで欲情してしまうとは、我ながら俺の女好きも呆れたものだ。もっとも奈津子さんに対して「女」を感じたことは、これまでに一度もない。
「あ、いや、相変わらずですよ」
「彩美さんは……」
「これ奈津子」
「これは大変失礼致しました。ご無礼をお許し下さいませ」
もちろん奈津子さんも彩美が引きこもって学校に行ってないことを知っている。だが余計な詮索をするなと和田さんに注意された奈津子さんに深々と頭を下げられて、こちらの方が申し訳ない気持ちになった。
「あ、いや、いいんですよ。彩美は相変わらず部屋にこもっています」
「それはおじさまも大変ご心配なことでしょう」
「はあ……恐れ入ります」
一体どういう教育を受けたらここまで成長するのだろうか。奈津子さんの言葉は同級生を心配する高校生と言うより、立派な大人の発言だった。俺は少し混乱して来て、娘の同級生に対して恐縮し頭を下げてしまった。
「お父様、ぜひおじさまに研究所を紹介してあげて下さい」
「そ、そうだね……あの、差し出がましいようですが、奈津子もこう申しておりますし……」
第三話ここまで
第一話
女子高生の娘の使用済み下着に欲情する父親
第二話
女子高生の経血ナプキンでオナニー
第三話
エロエロな性調教を施された女子高生
第四話
調教済み女子高生のご奉仕フェラ
第五話
女子高生のアナルとおまんこを犯して3P
第六話
女子高生をSM・調教する秘密の性開発研究所
第七話
小学生と中学生の少女にご奉仕されるロリコン親父
第八話
全裸で授業 クリトリス・乳首に電極
第九話
小学生、中学生の生脱ぎ下着
第十話
大人しそうな優等生にディルドゥ二本差しして羞恥プレイ
第十一話
娘をSM調教施設にぶち込むエロ親父
第十二話
美少女の愛娘がSMに目覚めた
第十三話
SM調教によって矯正された娘と近親相姦へ……?
第十四話
女王様(娘)の鞭打ちSMプレイでマゾ属性に目覚めていく親父
第十五話
マゾに目覚める親父、肛門に薬を塗られて野外露出へ
第十六話
娘の奴隷になった父親。親子SMプレイの行方
第十七話
愛しい娘の聖水・黄金水(おしっこ)を飲み干す父親
最終話