浴衣少女編 第二話
猫が三十年生きると尻尾が二つに分かれて猫又になり、二足で立ち、人語を操り、妖術を使うと聞く。
ならば初年度登録から三十年のオンボロ軽トラックも猫又に倣って、なにかしら特殊な能力を身につけてしまったのかもしれない。
ほら軽トラの荷台は三方開きだから、二尾の猫又よりも更に特殊な能力を会得するのかもしれないね。製造時から三つ分かれの三方開きだけど。
「子供は、何人欲しいですか? 私は四人かなぁ、まだ全然若いから、四人くらい大丈夫ですよ?」
名前も知らない浴衣少女が僕の子供を産むつもりで微笑んでいる。
「お兄さんはご兄弟はいらっしゃるんですか?
あ、ご長男なんですか? ふぅ~ん、そうですかぁ……」
微笑みの裏側で僕の両親の老後の世話をしたたかに勘案する浴衣少女。
すると流れるようにスムーズにスマホを取り出して誰かと話し始める。
「あ、お母さん、私だけど。
今日ね、友達のところに泊まることになったから。
……違うって、男の人なんかじゃないって。
あなたの娘、そんな積極的な性格してないでしょ? ね?」
そして外泊許可まで得た浴衣少女は水を得た魚のように、もうすぐにでも抱きついてきそうなのだ。
少女の座る助手席側が暑い。
この子、平熱が高いんじゃないかな~なんて的外れなことを考えてみたくもなるが、とにかく浴衣少女は雌として発情しているのを隠さなかった。
「ちょっと待てよ君、僕と君とは名前も知らない初対面同士なんだぞ?
なにがどうしてこんなことに?」
あまりのことに唖然として成り行きを見守っていた僕は、ようやく言葉を発する。
ま、若くて可愛い浴衣少女がドアを開けて乗り込んできたなら、驚きこそすれど、無下に追い出すことも適わぬ下心もあったとかなかったとか。
「どうしてって……そんなの……決まってるでしょ?
お兄さんのことが大好きだからだよ、ね?」
首を傾げて小悪魔的に微笑んだ浴衣少女は、何を思ったのか浴衣の裾に両手を入れる。
そして両膝を抱えるような姿勢になったと思ったら、少しぎこちない動作ながら一気に足首まで下着を脱ぎ下ろした。
「やだ……そんなに見られちゃ恥ずかしい」
下駄を履き慣れてなさそうな足先に下着を絡ませながらも、なんとか下着を両脚から脱がせることに成功する。
その一部始終を僕はじっと眺めてしまっていた。
「お兄さん、エッチだね」
脱ぎ取った下着を、浴衣少女は助手席窓から外へと放り投げる。
あっ、と思って見送った先には人影がちらついていた。
さして広いわけでもない川辺の道に停車していて、それだけでも悪目立ちしているのに、窓から下着を投げ捨てたとなったら――
そんな心配事をしていると、カチャン、と金属音。それと同時に僕の身体を斜めに走っていた圧迫が抜ける。
「お前、ベルトを……っ」
手際よくシートベルトを外してくれた浴衣少女は、そのまま僕の股間に頭を埋めた。
ズボンのベルトもあっさりと外してくる。
そしてズボンと下着をずり下げ、僕の性器を露出させる。
まだ初めての雰囲気が香る浴衣少女のお手並みに、やたらと僕の下心は打ち震えていた。
「おっきくなってるね」
浴衣少女の湿気った吐息が性器に吹きかかる。
それだけで背筋がゾクゾクとくる。
なにせ今日一日、僕は夏祭りの設営準備に奔走していたので作業着の下は汗まみれ。
再度言うが軽トラックはオンボロでエアコンなんか付いていない。夜になって少し涼しいが、日中は蒸し風呂のような暑さだった。
当然のように股間が一番蒸れている。
浴衣少女にズボンと下着を下ろされると、モワッと臭気が上がってきたのがわかる。
汗でべったべたの身体をして、今すぐにもシャワーを浴びて汗を流し、空調を強めに効かせた部屋でキンキンに冷えたアルコールを煽って布団に飛び込みたい気分。
ようやく衣類の覆いから解放された僕の性器は、それをずっと待ち焦がれていたとばかりに大きく伸び上がった。
そんなタイミングの僕の性器を、きっと処女だろう少女が、涼しげな浴衣姿をしながら口に咥えてくるのだ。
「はぅぅっ!!」
僕はみっともなく呻いてしまった。
小顔な子らしく浅い口内で舌がねっとり絡みついてくる。
今の今までずっと蒸し暑さに倦んでいた性器には、温かいはずの少女の口内が冷たく心地良く感じられる。
汗まみれになって働いた帰りにピンサロで冷たい消毒タオルに拭かれるのと、フェラチオされるのとを同時に行われているような気分だった。
浴衣少女編 第二話ここまで
第一話
夏祭り会場で出会った浴衣少女(処女)からの逆レイプ
第二話
清楚な少女が汗臭いちんこ咥えて濃厚フェラチオ
第三話
逆レイプで処女喪失の浴衣少女
第四話
破瓜したばかりの処女からの射精コントロール
第五話
少女の甘い声で射精コントロール、連続射精
最終話