※途中で行き詰まってた今作、ちゃんとクリアしたので再レビューです。
前回のレビュー→「紅ずきんの森」
ざっくりあらすじ
暗い雨降りしきる晩、お婆さんの言いつけ通りに留守番の紅ずきん。
「絶対に入っちゃダメよ」――そんな咎め言葉に背中押されて普通の一軒家には不似合いすぎる地下牢獄へと降りていく。
牢屋の中には朽ち堕ちた大きな鏡(姿見)、紅ずきんはその姿見の中へと吸い込まれていく――
ダークメルヘンなファンタジー空間、どうやら紅ずきんは何かしらの記憶を喪失しているらしいけれど――?
何でも良いからお前ら買えよ
感想・レビュー
中盤の「深遠」(画面が真っ暗になるところ)で真っ暗すぎて攻略が詰まっていたところ、今回修正が入ったみたいで少しだけ暗さが薄まってくれた\(^_^)/
……いや、それでも見えねぇ……モニター環境によるんだろうけど、とりあえずバグではないんだろうから決定ボタンを連打しまくって歩き回ったら松明に火を灯せて、どうにかなった。
というわけで完全攻略へ向けて再出発!
ちょうど物語はダークメルヘンな世界観の謎に向かい合う流れとなってきたところ。地下牢獄の鏡(姿見)の中の世界とならば紅ずきんちゃんの心象風景よと推測するのは自然の数として、そんな心象世界にまるで動じることなく包丁片手に突き進むマグロ系紅ずきんちゃんが素敵。
長く尾を引く悲鳴が加虐心をくすぐる泉の女神様
あなた「も」殺されたようで
赤ずきんと狼(人食い狼)は本来喰い喰われの関係だけれど、今作紅ずきんと狼は手を取り合っての仲。
「旧来からのメルヘン設定」+「紅ずきんの闇」=「今作の世界観」みたいな感じで、全てが全て心象世界なのだからと設定のそれぞれをメタファー的に解釈していくのは無理があるようで、終盤にはあちこちに伏線の拾い忘れがあるような気になるのも事実。でもでも今作中唯一、紅ずきんに微笑みを提供できる存在へとのし上がった狼の立ち位置は「親」のようであり「相棒」でもあり、そしてまた「自己否定(自傷行為)の倒錯的な甘さ」にも映る。
う~ん、ストーリー解釈はけっこう余地があるので他の人の感想を聞きたいところ。
終盤、紅ずきんの家がビフォアーアフター!
なんてことでしょう!(湿気が凄くて住めねぇよ)
下手に「解答」を持たずに広げに広がるメルヘンワールドの方が魅力的かもしれない。
この世界観から脱する紅ずきんをやたら引き留めようとした狼ちゃん、僕はそのシーンがとても印象的でした。
はい、そういうこと言わない
今作があんまり売れてないのはCGの粗さが原因なんですかね。
敢えてこういうテイストにしてるのは見て取れるけど、パッと見の印象が悪いんかなぁ……
それでなくてもエロシーンのテキストだとかも短いのでムフフりたい人には確かにお薦めできないところはあるけど、特異な世界観とマグロ系少女(会話が面白い)のRPGとして、けっこう楽しめる一作だけに、もっと売れて欲しいんですけどねん。
さらっと攻略
前回のレビュー通りで、武器を鍛えると一気に有利になっていく。やっぱりお薦めは弓、クリティカル狙いで。
レベルアップの他にドロップアイテムで能力値を上げていく仕様で、終盤はガンガン能力が上がっていくけれども敵ちゃんも強くなってくるので程良い塩梅。
僕はセーブデータ消しちゃってたのでバージョンアップ版は最初からプレイ。もうお助けアイテムをお借りしてサクサク進ませてもらったけど、それでも終盤は歯ごたえあったかな。
クリアまで2時間だったけど、初見プレイだと3時間くらいになるんじゃないかな?
「深遠」で詰まり掛けるけど、とにかく松明を探して歩き回れ!
で「深遠」のボスに敗北した後にCGが消えなくなるバグがあるんで注意で。
まとめ
もっと売れて欲しいなぁ。
あとタイトル名で検索するとライバルが多いので、タイトルを工夫しとくと良かったかもね。
紅ずきんの森