Summer Pockets
祖母の遺品整理を手伝うために訪れた小島・鳥白島。
思いがけずの島生活だったけれど、個性豊かな女の子や仲間達によって、思っていた以上に楽しい島生活が送れそうな予感。
水泳部として活動していた時期に深い心の傷を追ってしまっていた主人公が、一夏の間にどのように過去との向き合い方を見付けるのか。
楽しい夏休みの過ごし方を思い出させてくれると思われる全年齢向けADV。
↓ティザームービー。オープニングムービーは記事の下部に埋め込んだぜ(・д・)
島で暮らしたい。DASH村でも構わない
5月、低温注意報が出ている晴れやかじゃない曇天の日に遊ばしてもらいましたー『Summer Pockets 体験版』、舞台は海に囲まれた島、そして夏休み!
僕の初エロゲーがKeyの『Kanon』だったりして、なんか懐かしい気分。
舞台となっているのがこちらの鳥白島。
船に揺られて島にやってくるところからスタートですね。
夏真っ盛りの夏休みに、亡くなった祖母の遺品整理のために島を訪れます。この祖母(祖父母)は世界中を旅して回った豪快なところのある変わり者だったということで、その遺品整理をする中で何が出てくるのか、宝探しのような気分も添えられていきます。
ところどころ繊細そうで感傷的なテキストを織り交ぜつつ。
主人公さんは元水泳部員で、しかし大きな大会で失敗してしまって以来、泳ぐことに恐怖心を覚えてしまい、水に浸るのすら吐き気を催すという状態。
水泳部員としての目標ややり甲斐の喪失、泳げぬ自分への諦観、それらがつい言動に出てしまうことがあるみたい。
とはいえ、ナイーブさはほとんど影を潜めていて、たま~にちょいと顔を出すくらい。それ以外ではコメディ調で楽しく進行していく感じです。「夏」と「青々として空」というと同ブランドの「AIR」を思い出しますが、テキストの感じはここ最近のKeyっぽさ。
遺品整理が目的でやってきた島ではありますが、ともかくも島の生活に慣れよとばかりに島を自由に散策させてもらえます。
島の遠景、青空や漁港、古びた建物……などなどのクオリティ高い背景素材のおかげで島生活へようこそな気分を味わえるわけですが、いかんせん、そろそろ女の子を眺めたいっ!
そんな気分で夜道、誰もいないはずの小学校のプールで女の子と遂に遭遇っ!
長髪の銀髪が麗しい女の子。
水着を着て、一人で泳ぎの練習をしていたみたい。
ちなみにとっても泳ぎは下手なご様子。
元水泳部という立場の主人公さんですからね、プレイヤーとしてはなんとももどかしい気分を味合わせてもらえます。「僕は水泳部で泳ぎが得意だから、泳ぎ方を教えてあげるよ」なんて声を掛けて上げたら女の子と仲良くなれるチャンスかもしれないけれど、トラウマを抱えた主人公さんなのでそれも叶わず。
当然、邪険にされて追い返されてしまう流れですね。
続いて親戚の女の子が登場。ロリ枠。
家主の生活能力が怪しいので、こちらの親戚の子と家事を分担して生活をしていく感じ。夏の合同合宿みたいな雰囲気。
ちなみにこの子は料理を担当してくれます。
チャーハンばっかり作るチャーハン娘。
体験版だけだと、あんまり設定が読めないですね、普通に親戚の小さい子って感じ。制服姿が可愛いです。
次に遭遇したのは青い髪と赤い瞳が印象的な女の子。
となりに奇妙な動物(狐なんだって!)を従えていてファンタジーな雰囲気が強まるけれど、この子との掛け合いはテンポ良く息が合っていて笑わしてくれます。島の陽キャグループ。
体験版の限りでは一番の常識人のように思えますね、周りがぶっ飛ばし気味なので。
しかし意外と付き合うと面倒臭い女に豹変しそうなタイプかな? ぬ~ん。
そして次に遭遇したのは半裸男さん。
タイミングよろしく主人公さんも半裸だったので、なんかイケナイ雰囲気、いやん。
妙に熱い眼差しを向けられ、住宅街で半裸で見つめ合う二人。
真顔とムキムキのボディがそれだけで笑いを誘いますが、間髪入れずに……――
水鉄砲で撃たれちゃう/(^o^)\
風紀委員だったり自警団だったりと少しお堅い役職の女の子も登場。
デッカい水鉄砲がコミカルさを演出しつつ、『ハイドロ』という成り行き上の呼称が付いたりして、お堅くなりすぎない塩梅に調整されてますね。
続いて(順番をちょいと忘れたけど)、卓球に命を燃やす彼も登場。
完全にギャグ要員で、まさかのミニゲーム付き!
打ち込まれるピンポン球をクリックして打ち返すものですが、なかなか良く出来ていて面白いです、事前にセーブしてもう一回トライしたかった!
あとで、またやろう。
さぁさ日が暮れるのに明かりが灯らない灯台。
小さな島だと聞いていたのに、すでに充分個性豊かなキャラが揃ってきているんだけど、も少しいる。
『むぎゅ』という『うぐぅ』や『がお』みたいな新種の鳴き声を発する金髪の女の子。
体験版の限りだと顔出し程度なのであんまりわかんないんだけど、帰国子女かハーフかなんかで、ほんわかなお方。
もしかすると灯台に住んでいる疑惑。
そして最後に登場されたのが、なんかスーツケースに乗ってる女の子。
美しい黒髪で気さくで親しみやすい子なんだけど、なんかスーツケース。旅人のような一時的な逗留であること、やがて去って行ってしまう人なのだという雰囲気が強い子でもあるんだけど、さぁてどうなんだろう?
十年前の思い出の品を手に取る様子。
『今までで一番楽しかった夏休みの過ごし方』を思い出してみよう、と促されるようにしてオープニングムービーへと。
オープニングムービーまでの流れで一段落付いてたので、ここで体験版は終わりかな~と思ったら、もうちょいあった。
本編では島の全体MAP上に示されたキャラアイコンをクリックして、自由に物語を進めていく感じですね。
一応、遺品整理ってことで島にやってきたはずだけど、まだまだ遺品整理はやらんで良いらしい。
遺品整理は夏休みの宿題みたいなもんで後回しにどうぞって意味合いになってるのかもしれないけど、Keyだからなぁ、怪談風にきたりしてね、わからんけど。
体験版の限りだと、本編でどういうストーリーが展開されていくのか、まったく予想ができないですね。予想できる材料がないので。
『ストーリー』という道しるべ的な予定表などは置いておいて、「今日はなにをして遊ぼう」「明日はどうしよう」という夏休みみたいな長期休暇中のモラトリアムの中で、個性豊かな島の皆さんと楽しく過ごされればOKってことなんでしょうし、その作品コンセプトを伝えるに充分な体験版の内容でした。
Summer Pockets 体験版 まとめ
なんでこんな冬に逆戻りしたようなクソ寒い日に、夏だっ!\(^_^)/って感じの作品をプレイしてんだろうね!
夜の小学校のプールで泳いでいるヒロインを見て「寒くない?」と心配するのは違う気がするんだよね!
半裸で歩く主人公ともう一人の半裸の彼に対しても「寒くない?」ってね。
まぁいいや。
6月末に発売ということだし、その頃にはプール開きもされてるし、夏の気配を前にして、夏休みの雰囲気を満喫できるんじゃないかな、と。
プレイする時には、ある程度まったりと余裕をもってあげたいですね。
忙しくクリアを目指すゲームではなさげ。
無限に続くような夏休みへどうぞ、と。