私は彼の肢体をゴミ箱に突っ込みたい
高校三年生の吉沢亮子。
夏休みのある期間、アルバイトとして伯父の家に滞在することになった。
伯父の家には伯父とその息子がいるのだったが、息子は異形の怪物として成長していた。
亮子の仕事はそんな息子の世話役とのことだったが――
あわよくばと伯父への恋心を秘めた亮子と異形の怪物による短編エピソードADV。
クレイジーロマンスな短編ADV
というわけで今回の九嬢餡(元甘黒堂)さんの作品は、いつもとは異なった低価格短編ボリュームのADVになってます。
サークルさんの、特にストーリー部分が好きな人向けって感じですかね。
ゲームとしては素直なコマンド選択型の探索ADVとなっていてシンプルなものの、ストーリーはサークルさんらしさ満載となってます(^o^)
本作の主人公になるのは吉沢亮子ちゃん。
お淑やかで良家のお嬢様な雰囲気の高校三年生で、伯父から手紙が届いたことに心躍らせている風なのでした。
というのも亮子ちゃんの初恋の相手になるのが伯父さんその人であったわけです。
ロマンスグレイな渋い伯父に惹かれる亮子ちゃん。
とはいえ伯父さんは結婚して子持ちの身。ずっと想いを秘めたままにきたわけですが、ここに来て伯父さんが離婚。さらにそんな伯父さんから招待の手紙を寄越されたのですから、亮子ちゃんは伯父さん宅へ、夏休みのしばしの期間、滞在することにしたのでした。
伯父さん宅は2階建てのやたら立派なお屋敷になっています。
亮子ちゃんは伯父さんの息子であるタカユキ君の世話役として招待されたわけですが、とにもかくにもお屋敷の中を見て回りましょうということでゲームは進行していきます。
コマンドADV形式となっていて、選択肢として表示される目的の場所を選び、同じく選択肢で表示される探索ポイントを選択していくものですね。
脱出探索ADVとは違って、基本的にはストーリーに合わせて探索を進めていけばスムーズにクリアできるようになっています。
今作の主要キャラクターとなってくるタカユキ君についてなら、息子という立場なのですから『子供部屋』を探索すりゃOKという具合。
ただしちょっと注意なのがイベントがあるだろうなって箇所で何度か続けて探索(コマンドを選択)してあげることでイベントが進行するようになっている部分もあるということ。
お屋敷探索では最初に『子供部屋』を探索してタカユキ君と遭遇してあげることでストーリーが進行するのですが、これに気付かずにお屋敷をぐるりぐるり回ってしまいました(@_@)
で、タカユキ君です\(^_^)/
『異形の怪物』と称されるほどの容姿となっちゃってまして、言葉もまともには話せません。
……普通の女子校生ならタカユキ君を見たなら逃げ出すと思うんですけどもね、もちろん亮子ちゃんの元々の性格もあり、前述の通りで亮子ちゃんは伯父さんへの禁断の片想いがありで、それが今作の『クレイジーロマンス』が進行していく燃料になっています。
エッチシーンは亮子ちゃんの自慰、または亮子ちゃんとタカユキ君の絡みが主ですね。
女の子は亮子ちゃん一人。
物語開始時点では処女であった亮子ちゃんがお世話役として頑張ってくれるものですね。
本作はマルチエンディング制となっていて、選択肢によってはストーリーの途中ながらもエンディングに直行してしまう場合があります。
バッドエンドは当然バッドなエンディングなわけですが、エンディングによってはままハッピーエンドっぽいものもあったりですが、メインのエンディングを目指して頑張ってどうぞ。
メインのエンディング以外では直前の選択肢に戻れるようになっているので、その点を目安にして本編ストーリーを追い掛けていって下さい。
さらっと攻略
ストーリー攻略は以下の流れで。
・一階子供部屋-会話する(何度か行う)
・タカユキ-話す(何度か行う)→エッチな事(何度か行う)→一階大広間-調べる
・台所-『タカユキ君の体について』
・風呂-『オチンチン』×3
・書斎→台所→二階寝室(来客用)-『エッチな事』→浴室-『エッチな事』
・書斎→子供部屋-『話す』→二階大広間-『エッチな事』→二階寝室(来客用)-『エッチな事』
回想はメインエンディング到達時に。
全解放機能は無いです。
まとめ・感想
販売ページのサンプルCGを見ると、バストアップな伯父さんがドーンと見えるので伯父さんがメインになってくるのかと思いきや、よく見ると背景にもっと大きく表示されているタカユキ君がいたりしてね(@_@)
いつもよりも低価格の短編ボリューム作品となっているわけですが、ストーリーへのこだわりはいつも通り。
むしろ登場人物の数が限られているので視点がブレずに物語を楽しんでいけるんじゃないでしょうか。
いくつかの謎を抱えたストーリーが終盤で謎解きされていき、ストンと着地する収まりの良さが小気味良かったです。
はい。
今作のようにストーリーの良さげなADV作品というと……
などなどもどぞー