大穴デスゲーム -命の災厄-
同一世界の“災厄”シリーズ第四弾。
学園爆破犯として濡れ衣を着せられた主人公ジンは、巨大な穴の底へと閉じ込められてしまった。
その穴の中は地下階層ごとにさまざまな地形を織りなす特殊な構造をしており、どのような方法でか穴の中から脱出を目指す探索RPG。
主に脱出方法ごとにEDが用意され、また引継ぎ周回プレイの要素も。
シリーズ展開していますが、今作については単体でも遊べそうです。
災厄シリーズの第四弾にして異色のゲーム性
ということで世界観は一緒なんだけど毎回主人公がガラッと異なる『災厄シリーズ』の第四弾ですね。
シリーズモノの作品を紹介する時の定番文句となっている『今作からでも遊べます』を言いづらい世界設定なところがあるんですが、ざっくり言ってしまうと『世界管理局』と呼ばれる世界規模の警察的組織があるんだけど、こいつら正義面していろいろやりたい放題やってるけど信頼して良いんだろうか?みたいな背景。
『世界管理局』に追われる賞金首側の視点からの作品もあれば、『世界管理局』内部の視点からの作品もあったりしたわけです。
で、第四弾の今作ですが……『今作からでも遊べます』\(^_^)/
ちらっと『世界管理局』という言葉が出てきますが、まぁ読み飛ばしても問題無いくらいにちらっと。
同一世界観ではあるとはいえ、舞台は地下隔離施設となっているので、今作はシリーズモノながら特別な立ち位置となってます。
主人公になるのはオールバックな髪型の不良生徒ジン君。
今日もいつも通りに遅刻して学校にやって来たら学校燃えてたよ(@_@)
唯一の生き残りという状況のみの判断で爆破犯に仕立て上げられてしまったジン君は、そのまま連行されてゆき、とある施設の中へと。
さらに施設から地下へと降りる階段をずーーっと降りた先の『大穴』ってのが今回の舞台。
白髪サングラスな人から説明を受けますが、『大穴』に連れてこられて閉じ込められてしまった人達の目標は『お客様に買ってもらう』こととなり、その方法でしか脱出することができないのだとか。
お客様というのはこの『大穴』の中での行動を逐一監視している何者かの存在で、そのお客様から気に入られれば身請けするような感じで地下から脱出できるということですね。
ルールブック上は脱出方法は身請けオンリーですが、ゲーム上は他にもさまざまな方法があるので探してみてどうぞ、ということになります。
メインヒロインとなるフォアちゃんは何かしらの理由があって自ら『大穴』に入ってきたみたい。
『大穴』の中はただの深い穴というわけではなく、そこには川が流れ、街があり、朝もあれば夜もあり、そんな地上そのものを切り取ったような環境が何層にも重ね合わされて構成されているという独特なものになっています。
ゲームとしては画面上部に示されている『行動力』(行動できる回数)に基づいて、探索や制作を行ったりですね。人に話しかけてあれこれする時にも『行動力』は減少してゆき、『行動力』が尽きてしまったなら睡眠を取って『行動力』を回復させてあげます。
昼間に使い切った『行動力』は夜になると回復し、夜が過ぎると1日経過となります。
ゲームを進めていく感じとしては、『探索』をして『建築素材』を集めて橋を架けるなどして行動範囲を広げ、街で女の子を見付け、好感度を上げてからエッチしたり仲間にしたり。近くのダンジョンをクリアして(こちらはまるっきり普通のRPG風味)、そして次の階層へ――と。
『探索』して素直に『建築素材』が入手できるというわけではなく運ゲー。
必要量の『建築素材』が集まるまで日数をやたら進めてしまうことも度々ですか。
日数経過によるペナルティは存在しませんし、期日も指定されてませんが、ED到達時に日数によってはボーナスが貰えるようになってます(極端に強力なアイテムというわけではないので、そんなに日数経過を気にすることは無いです)。
街には女の子がいて、なにかしらの条件をクリアしたりすることで『知り合い』となり、するとフィールドMAPの方に女の子が登場するようになるので、そこで話しかけたりして好感度を上げていくことになります。※『話術』のレベルが低いとなかなか好感度が上昇しないので注意。
女の子にエッチなことをする方法としては強姦しちゃう方法もあったりしますが、これをやるといろいろアウトなのでご注意を。
エロシーンの回収のためにやってみるのは良いですが、強姦のリスクは要検討で。
素直に好感度が上がってからならヤリ放題なので、じっくり攻め落とすつもりでも良いかもしれない、ぬ~ん。
ダンジョンの中には通路を塞ぐ障害物が設置されていたり、宝箱には鍵が掛かっていたりします。
↑のスクショだと障害物の向こうには『脱出』ということでEDポイントがあったりするんですが、とりあえず障害物をぶっ壊したりするためのアイテムは仲間になる野郎共との好感度を上げることで貰えるようになっているので、仕方ないですが野郎共とも交流を深めましょう。
野郎共をコンプリートすると、それはそれでEDが用意されていたりもします(@_@)
それはともかくとして、ゲーム中ではなにかしらの条件を満たした先で『大穴』から『脱出』することができるようになっていて、その脱出方法によってEDが異なります。
EDに到達した時点での日数経過によってボーナスアイテムが貰えたりするのは前述の通りですが、EDを回収することでのボーナスアイテムもあるので、全10種類の脱出方法を探してみたりで。
ちなみにEDに到達するごとに周回プレイということで最初からやり直しになるというわけじゃなく、EDを回収した直後から再スタートできるようになっているので、その気になれば一周目で全10種類のEDを回収することも可。
いずれかのEDに到達した時点で回想部屋が解放となり、そこから引継ぎ有りの周回プレイができますよーという仕組みになってます。
エロの方は仲良くなった女の子と和姦、もしくは強姦。
この辺はいつも通りでテキストはあっさりめ、処女食いの破瓜描写有りというところですね。
CG枚数は多め。
さてさて災厄シリーズは次回で完結ということで、いよいよクライマックス!
第三弾の『サタンドール -生の災厄-』で終わりが見えてきたかな?とか思ってたんですが、今作第四弾ではさらに謎めいたストーリーを被せてきてくれたおかげで、一体どこに着地することになるのかわからんことになってきました(^o^)
このまま次回で完結しちゃうのでしょうか? するって言ってるんだからするんでしょうね、ちょいと寂しい気がしてきたけど、どのようにまとめてみせるのか、気になる次第でありまする。
さらっと攻略
ストーリー攻略で詰むようなところはないので、素直に階層を下って行ってどうぞ。
どのEDかに辿り着いてから回想部屋で各EDの条件が確認できるようになるので、後はそちらを参考に。
地味に敵が強いのでレベリングとか必須。敗北するとゲームオーバーでタイトルバックなのでこまめセーブを。
攻略まで、『楽ちんモード』で約3時間。途中から『楽ちんモード』に切り替えたので推測ですが、『ノーマル』だと2倍以上は掛かると思います。
回想はED後に出現する開発室内に。
全解放は無いです。
まとめ・感想
これまでのシリーズ作品は読み物的に進める一本道RPGでしたが、今回は行動回数や日数経過の要素がある中でさまざまな脱出方法を模索するものとなっていて、これまでとは毛色が違うものになっていて、ストーリーよりもゲーム部分が割合大きめですかね。
それでも登場してくる人物がそれぞれクリティカルな存在感なので、次回の完結への期待が膨らむ感じ。
どんな風にまとめてくるのか楽しみですわ。これまでの主人公さん達がどのような巡り合わせになるんだろか。
はい。
ということで、シリーズ前作もご一緒にどぞー