汗まみれ、油まみれの作業員が新人ソープ嬢に身体を洗って貰う


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 第二話

 不思議なものでブレーキランプ五回の点滅を浴びせられてからというもの、僕は妙に人肌恋しい気分だった。
 消化不良のような、飲み足りないような、歯の奥に小骨が引っかかったような、そんなもどかしさに駆られて、先日、この軽トラック絡みの一件にてセックスフレンドになった少女に連絡してみるも、今日は生理だからダメだと断られた。

「ソープ行くかなぁ」

 いよいよ欲求不満が昂じてくる。
 以前、職場の先輩に連れられて仕事帰りに作業着のままソープに行ったことがある。
 あまり不衛生な格好では入店を断られるのが当然と思っていたものの、その辺の基準は店ごとに違うらしく、どうやら先輩は何度も入店拒否をされながらも油まみれの作業服姿をした僕たちを拒まない店をようやっと見つけたらしいのだ。
 少し料金は高めのお店で本番無しだったけれど、先輩に薦められるままに新人っぽい若い子を指名した。
 その子がニコニコ顔で入室してきた時、僕の汚らしい格好を見て笑顔を凍り付かせたのには悪い気がしたものだ。
 先輩、あんたどうしてこんなところに僕を連れて来たんだよと怨みながら、僕は自分で作業着を脱いで身体を洗おうとした。
 けれどソープ嬢が「私がやりますよ」とぎこちない笑みを浮かべながら作業着を脱がせてくれた。
 あまり触りたくないという言わんばかりの手つき、悪臭を堪えて苦しそうな呼吸、時折咽せながらでも接客スマイルのソープ嬢。
 本番さえ無ければ身体は洗えばどうにかなると考えて、軽い気持ちでソープ嬢に身を落としたっぽい二十歳手前くらいの新人の女の子は、まさか格安店でもないのだから僕みたいな汚物を相手にするとは予想だにしていなかったのではないだろうか。
 後悔と嫌悪感が滲んだソープ嬢の様子に、今まで感じたことのない欲望――この子を滅茶苦茶に汚してやりたいと思うままに僕は半裸のままソープ嬢にむしゃぶりつき、ディープなキスをしながら汚れた身体を擦りつけてやった。
 その時のソープ嬢の本気で嫌がる様子にますます興奮しながら、僕は店の男達に叩き出されて入店禁止を喰らうまでソープ嬢を汚し続けてやったことがあった。
 良い思い出なのか悪い思い出なのかイマイチ決めあぐねるが、僕を風俗店に誘った先輩は入店禁止にならない程度を絶妙に極めたらしく、今も風俗嬢の嫌がる顔を楽しんでいるらしい。
 僕はそんな悪事からは完全に足を洗って、今ではコンビニでレジ打ちする女子高生が汚がる顔を見るのを、ちょっと楽しむくらいだけど。

「でもお金無いしなぁ」

 車検費用に20万以上も投入したのだから、風俗通いはしばらくお預けだ。
 軽トラックの不思議な能力については僕自身も半信半疑だけれど、夏祭りで浴衣少女に出会って一発ヤったこと、その後に夜色ドレスの女の子とセックスフレンドになる縁を結んでくれたことへの感謝の20万円でもあった。
 電波少女が生理でヤれないのでは元が取れないなぁとも思うけれど、そう責める気にもならない。
 それでは浴衣少女はどうかと言えば、あの夏祭りの夜だけの関係であって、それだけなのだ。
 あの夏祭りの夜、全く見ず知らずの浴衣少女の女心を誑かし、僕に身体を捧げさせたのは、間違いなく魔法や妖術、催眠の類いだった。
 きっかけは軽トラックのパッシング五回。
 これを機に浴衣少女は初対面の僕に股を開いて、浴びるほどの精液を受け止めた。
 強い光の明滅によって何かしら人心を惑わす術があるのなら、僕は思いがけずそれを模してしまったのかもしれない。
 そうでもないとすれば、もはや初年度登録から30年のオンボロ軽トラが妖力を身につけたと考えるしかないのだから。
 先ほど後輩少女がブレーキランプ五回で送って寄越したサイン。
 夏祭りの花火を思い出す赤いランプの輝きが、僕の脳裏に蘇る。
 そんなタイミングで携帯が鳴る。

「あ、先輩、今何処にいます? 何処でもいいんですけど、ちょっと出てきてくださいよ、私の本気を見せてあげますから!」

 僕はほとんど無意識に、二つ返事で行くよと告げた。

後輩少女編 第二話ここまで

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