第2話 ゴムボートで秘め事
○ゴムボートで秘め事
右手は球のパレオをかき分けて、ハイレグショーツに掛かっていた。
臍の辺りから指が滑り込む。
まもなく球の茂みに到達した。
球の秘所が僅かだがすでに潤っていることを、謙太の指はすぐに感じ取った。
謙太の中指が球の美肉と絡み合う。
(グチュグチュ・・・)
「あぁん・・・謙太ぁ~、いけない指だにゃ~」
球は早くも喘ぎ声を洩らし始めてる。
周囲に誰もいない海の上とシチュエーションが、球をつい大胆にしてしまう。
「はあ~ん・・・」
鼻に抜けるような切ない吐息。
愛し合う時の女性の甘ったるい声は、男性を元気に導く最高の媚薬となりうる。
謙太のサーフパンツはすでに誰が見ても分かるほど、隆々たる盛り上がりを見せていた。
「でもさ、ここじゃいくら何でもエッチはできないよ。ボートが転覆しちまうよ~」
「そんなこと今さら~。人をその気にしておいて~。謙太ったらあ~、悪いんだからさぁ~。それはそうと喉が渇いたにゃあ~」
「うん、俺も喉が渇いた~。そうだ、博之とミキのボートにペットボトルが乗せてあったっけ。でもかなり彼らとかなり離れてしまったなあ。まあ、いいや。俺、取ってくる」
「取ってくるって?ええ、泳いで行くの?それは止めておいた方がいいよ、危ないから」
「はっはっは~!大丈夫。俺、海辺育ちだから泳ぎには自信があるんだ。まぁ、河童みたいなもんだな。心配すんなって」
「そう?でも無理しちゃダメだよ~。」
「うん、任しとき。かなり離れたけど大丈夫さ。ボートを漕ぐより俺の泳ぎの方が速いんだから。すぐに戻って来るから待っててね」
謙太は球にそう告げるとすぐに海に飛び込み、すいすいと泳ぎボートから離れていった。
ひとり残された球は不安そうな表情で、水飛沫が次第に遠ざかって行く光景をじっと見つめていた。
(それにしても今日は良い天気だにゃ。雲ひとつないや)
球は空を見上げてそう思った。
遥か遠くには島々が浮かぶ。
青い空と青い海・・・燃えるような太陽・・・
まるで絵画のような風景が3Dで目に飛び込んでくる。
球は景色を楽しみながら、ふと夜のことを想像していた。
(今夜は謙太と・・・うふふ、楽しみだにゃ~♪ルンルンルン~)
謙太に抱かれる光景が目に浮かぶだけで胸がキュッとなった。
謙太は若いけれどいつも丁寧な愛撫をしてくれる。
球はそんな彼のことが大好きで、心からいとおしく思っていた。
その時、突然水を跳ねるような音がした。
(ピチャ!)
球は魚でも跳ねたのだろうと、さほど気にも掛けなかった。
しかし、もう一度同じような音がした。
(何だろう?)
球は訝しげに音がした水面に目を凝らした。
その瞬間!
水面から白乳色の物体が次々と現われ、球を目掛けて飛んで来た。
第2話 ゴムボートで秘め事 ここまで