本編クリアしたので、追記有り 攻略有り
ビリー・ミリガンにサヨナラの花束を
多重人格障害を抱えた男性が主人公。
憂鬱などの心的状況下で現れてしまうのは『陰男』と名付けたもう一人の人格。
『陰男』は主人公とはまるで異なった粗野で攻撃的な性格で、疑り深く、排他的な言動を好み、表に出ていない時でもいつも周囲を窺っているのだった。
そんな『陰男』との生活では、ろくな仕事にも就けず、引きこもりがちだったのだが、義理の妹が隣室に引越してきたところから今作はスタート。
義理の妹・千景を始め、現代社会を舞台にさまざまな女の子達(甘黒堂さんの過去作ヒロイン達)とのコミュニケーションを成立させることによって物語は進行していきます。
箱庭の街の様子は時々刻々と変化し、移ろう時間に合わせて女の子達の出現状況も変わってきます。
オープンワールド的に自由度の高い攻略が可能なコミュニーケーション戦闘搭載の日常系(?)RPG!
※『ビリー・ミ×ガンにサヨナラの花束を』のタイトルの一部が伏せ字になってる件、気にしない気にしない(・д・)
発売前にテストプレイさせてもらってますっ!\(^_^)/
いろいろご縁ありまして、ご贔屓させてもらってる甘黒堂さんの新作『ビリー・ミリガンにサヨナラの花束を』をテストプレイさせてもらってます!
以前に「検索負けしないタイトルを付けると良いですよん」と伝えたことがあったんですが、そうしたら素敵タイトルを名付けてくれちゃいました。内省的な作品群に青春自体を揉まれた僕としては琴線に響いてくるタイトルです。
『24人のビリ-・ミリガン』や『アルジャーノンに花束を』という小説タイトルは、読んだことがなくても聞いたことがあるのかなと思いますが、どうでしょう?
多重人格者をテーマに扱った『24人のビリ-・ミリガン』をオマージュする形で、今作の主人公さんは二重人格者となっています。『アルジャーノンに花束を』の内容から推測するところ、今作の箱庭世界観がなんともおどろおどろしい……これぞ甘黒堂さんの作品世界観だよね!とニヤっとできちゃいます。
また両作品の作者であるアメリカ作家ダニエル・キイスの著作は他にも作品内に登場してくれてますよ……武器として、武器としてだがな!(((c=(゚ロ゚;qホワチャー
さてさて、総勢10名のヒロイン達は9名が甘黒堂さんの過去作からの出張になってます。
キャラ素材は使い回しじゃなくて新規に描き直されてるよ、偉いっ!
僕的に甘黒堂さんNO1ヒロインの神代明日香ちゃんが登場してくれてるのが有難い。
で、作品中には時間の流れが存在していて、時間帯ごとに女の子達の行動が変わってきます。基本的にクリアまでの期日は設定されてないので、気楽に街を探索して女の子を見付けていけばOKという流れ。
ま、気楽に街を歩いているつもりなのに警察が職務質問してきて戦闘になっちゃうんだけどね!
主人公さんが挙動不審なのかなんなのか、それとも警察が多すぎるのかどうなのか、ともかくも街を探索している間は警察官が追い掛けてくる次第です。
時間経過でイベント状況が変化していく様子などはこちらの作品とよく似てます。
『淫魔みならい(♂)はじめました。』では淫魔化して特殊な探索効果を発揮させたりという仕組みが加わってましたが、今作『ビリー・ミリガンにサヨナラの花束を』ではコミュニケーション戦闘が特色ですかね。
基本システムはオーソドックスなターン制の戦闘ですが、「攻撃」の代わりに「会話」を行っていくものです。
多重人格障害のために引きこもりがちだった主人公さんが、女の子達とのコミュニケーションを助けに社会復帰を目指す――というのが今のところストーリー目的になっているので、互いに「会話」のやり取りを続け、「最後まで会話を続ける」=「相手体力が尽きる」までやり遂げるように頑張りましょう。
戦闘に負けちゃった時には「コミュニケーションを放棄した」ということで自室へ強制バックです。
女の子達とのコミュニケーションの折々には主人公さんのもう一つの人格である『陰男』が顔を覗かせます。
主人公さんの社会復帰を目指す上では、この『陰男』とどういう折り合いをつけるのかが一番の問題なのは明らかだし、当然それは物語の核心になってきますね。
コミュニケーション戦闘を繰り返した結果、仲良くなった女の子達の協力が頼もしいです。
僕的にこれまでの甘黒堂さんNO1ヒロインは神代明日香ちゃんでしたが、今作のおかげでNO1が小金井凜子ちゃんに変更になりました(>_<)
ちなみに小金井凜子ちゃんの初出は……
あ……害虫だらけの蟲部屋に凜子ちゃんを閉じ込めたりしちゃったりしたような……?
ま……まさかそんな外道なことしてないよね……!?
………………
…………
さ、次に行こう(・д・)
あと、頂いたサンプルCGの1枚が面白かったのでご紹介。
せっかくなので僕もQ&A形式でやってみよう。
さらっと攻略
攻略までの期日や、日数限定のイベントなどはないので1周でコンプリート可能なはず。
アイテムとして所持している『システム手帳』から各女の子の行動検索が可能になっているので、そちらを参考にしてしまえば攻略自体は非常に楽です。ただ最初しばらくの間は『システム手帳』に頼らずに街中を探索してみて欲しいです。
時間調整は各所に設置されているベンチを利用してやると良さげ。
車で移動すると楽なはずなのに警察と接触しやすくなるというジレンマ。轢き殺すぞー(゜Д゜)と勢い付けて体当たりしても普通に職質されちゃいます。探索を容易に進めるためにも、早いうちに強力な愛読書を購入しちゃうのが吉。
建物の入口がちょっと判りづらいところがあるけど、慣れる。
攻略まで約9~10時間。
あまり『システム手帳』には頼らなかったのと、ちょいちょい検証してたので伸び気味。
作者の甘黒堂さんは2時間で回れるという……
ざっくり目安で5~6時間くらいかな? ともかく10時間もあればコンプリートは可。
トゥルーENDを目指すだけなら5~6時間で充分。
回想部屋はエロシーンの仕様上、無いです。
全解放も無いです。
まとめ
トゥルーENDはうるっときた……!
主人公さんと陰男の関係性については正直先読みができてしまうと思うんだけど、それだけに留まらない結末が待っているので、ぜひお楽しみに。
良い感じの読書をし終えた後のような後味です。
『愛読書』として今作を本棚の中へ加えて頂ければ幸いですね。
はい。
ここんところ涙腺を刺激される作品が続いているんですね、こちらとか↓
さてさて、甘黒堂さんの次回作は早くも今年8月頃に発売予定!
今作が去年末の発売にギリギリ間に合うかくらいだったらしいのですが、甘黒堂さんは新作を連休前に発売するスケジュールを組んでるので、それで今回はGW前まで延期だったということです。
なので今年に入ってからは新作の方にしっかり時間を割いていたと思われまする。
サバイバルRPGということなので↓
みたいな雰囲気になってくるのかな?
こちらも楽しみな一作ですね。