快楽機姦研究所

マイルーム

―― マイルーム ――

測定部屋の隣にある、待合室にて。

私は調査が終わってから、ずっと横になってぼーっとした状態である。

何も見れず、何も考えられず、何も出来ず・・・。

ただ、ベッドの上で口をぽっかり開けたままだ。ほへーっ・・・。そんな放心状態。

・・・。

1時間の休憩の後、私は少しずつ冷静さを取り戻していく。

・・・。か、考えが甘かった・・・。

エッチなことで、お尻を使うこともあるんだな・・・。

お尻が少しひりひりする。も、もうお嫁にいけないよぉ・・・。うええぇぇーん。

そんな悲しみに浸っていると、

「はーい、萌子ちゃーん。元気ー? おやつの時間よー」

私の状態とは無関係に、茜さんは右手にプリンとスプーンを持って、扉のドアをいきよいよく開ける。

「どお? 少しは落ち着いた?」

はい、これどーぞ。と、持ってきたプリンを渡される。

・・・プリンだぁっ!!

わたしは勢いよく起きあがり、笑顔が戻る。

そして、茜さんからもらったプリンをおいしく頂く。

うまーっ!

あっと言う間にプリンを全部食べる。

おいしかった~。女性はこうやって甘いものに乗せられてしまう生き物なのだな。・・・口の周りを舌でぺろぺろと舐めながら、そう思う。

「どお、少しは気分良くなった?」

「えーっ? 私、そんなに悪そうでしたかねー?」

「そ、そぉ・・・ね」

茜さんは驚いた顔で私を見つめている。・・・? 私、そんなに変なことしたかな?

「・・・そうそう、もしよければ、これから萌子ちゃん専用のお部屋を紹介するけど」

「あ、はい! いきます! いきまーす!」

私は元気に答える。・・・ふふふ、プリンを食ってMP(萌子ポイント)が回復したのさ。さぁ、はよ! はよ!

目を輝かせて、茜さんにさらに迫る。

「元気そうでよかったわ。さぁ、私についてきてね」

「はーい!」

私たちは待機室を後にして、私専用のお部屋に向かう。

マイルームだ。楽しみだなー。

A240。そう記載されたドアの前に、私は立っている。

ご、ごくりっ。

どんな部屋なんだろう。わくわく。

いつも以上に興奮して、ドアが開くのを今か今かと待ち望む。

「ここが、今日から萌子ちゃんが暮らす部屋よー」

茜さんがそう言い、扉を開ける。

するとーーー。

甘い桃の香りがほんのりと感じ取れる、ピンク色の近似色で統一された、美しくもかわいらしい、素敵なお部屋だった。

大きなソファーに、テーブル。からっぽの本棚、タンスや椅子に、ベッドのようなもの、クローゼットから、お部屋用の観葉植物と。色々なものが置かれている。

うはーーーっ! めっちゃ私好みだ!!!

「わっほーい!!」

私は速攻で、そんな素敵なお部屋に急いで入り込もうとする。

わーたしーのへーやだー。わーたしーのへーやだー。わーい!

「ちょっと待てい」

茜さんに襟を掴まれる。前にでる力と、後ろに引き戻される力で、浴衣の紐がほどけて、ブラジャーがぽよんと露出してしまう。

「な、何するんですかー!」

パッと茜さんは、袖をはなす。

私は立ち止まり、あわてて紐を結び直す。ついでにブラジャーも隠す。

「先に説明を聞きなさいな」

「えー・・・」

しょぼーん。私はテンションを一時的に下げて、茜さんの説明を耳にする。

「まず、今いるのがリビングで、寝室もここ。後は、廊下に出た後、洗面所、お風呂、トイレがあるわ。一般のお部屋とさほど差はないわ」

「は、はい」

・・・。んーと。

「そういえば、キッチンがないですね? ご飯はどーなるんですか?」

「食事に関しては、しばらく私がこの部屋に持ってくるわ。後で食堂を紹介するから、説明した後は、そこで昼食と夕食を自由にとってね。料金は無料よ」

「わかりました」

早速物色を・・・

「それとこの後の予定だけれど、しばらくしてから私が夕食を持参するわ。その後、もう一つだけ検査して今日はおしまい。全部終わったら、ゆっくりしていーわよ」

「あ、はいー」

では、物色・・・

「最後に、部屋の一番奥にあるベッドには触らないでね。使用上の注意があるから」

物色させてぇ~~。

「以上よ。わかったかしら?」

私は、うんうんと頷く。

「それじゃ、お楽しみを」

茜さんはそう述べると、私の部屋を後にする。

ようやく物色タイムだ! いやっほぅ!

私は、私の部屋においてある物を順に物色していった。

「うーむ・・・」

自分の部屋の物色が終わり、興奮は次第に落ち着いていった。

なんというか、ちょっと広いけど、茜さんの言うとおり普通の部屋にあまり違いはなかった。まだ人が住んでいないせいか、これといった色がなく、少し寂しいようにも感じられる。

つ・・・つまらん。誰かの部屋を漁る方がおもしろかったかもしれない。

まっ、これから萌子色に染めるとするか・・・。

「はーい、萌子ちゃーん。夕食の時間よー」

茜さんが部屋をあける。

「待ってましたー!」

おやつのプリンを食べたとはいえ、私はおなかがペコペコになっていたので、しゅばっと高速で移動してソファーに座る。

言い香りがする・・・。シチューのにおいだ!

茜さんは持ってきた台から夕食を取り出し、テーブルの上に並べてくれる。

「いっただっきまーす」

私は満面のほほえみで、置かれている食事に手を出した。

うーん、おいし~いっ!

今日の夕食は、シチューとパンだった。
クリーミーな味がとってもおいしく、私は二回もおかわりしてしまった。

食事中、私は茜さんといろいろおしゃべりした。茜さんとは昨日よりも親しくなっており、話しやすくなってきていて嬉しかった。

・・・あっと言う間に夕食は終わる。

「ふひぃ~・・・」

少し休憩する。

休憩を終えた後は茜さんの話の通り、夜の検査をするために部屋出る。

茜さんと一緒に、検査をする部屋に移動する。

その部屋は真っ白で、すごく狭く、特に何も置かれていない。奇妙な部屋だった。中央に円の台座が置かれているだけである。

「下着姿になった後、手を真横にぴーんと伸ばしたまま、そこに立ってみて」

「はーい」

今日の午後に色々とエッチなことをされてから、茜さんの前で下着になるぐらいなら、どうでもよくなってしまい、気軽にはらりと浴衣を脱ぐ。

「あら、適応力が高いわね」

「そーなんです! これが、私の一番の長所でして!」

えっへん。という態度で私は威張る。

「それじゃ、台座の上に立ってみて」

と、華麗にスルーされる。ぶわっ。

「そうそう、胸にパッドは入れてないわよね?」

「あ、はい。特には」

パッドがないことを確認された後、私は言われたとおり台座に立ち、手を伸ばす。

「すぐに終わるから、そのままの姿勢を保っていてね」

そう言われてしまうと、なんだか手がプルプル震え出す。
まぁ、このぐらいは別にいいよね?

茜さんはそういい残すと、部屋を出る。

その後、急に部屋の明るさが暗くなり、台座がゆっくり回り始める。

うーーーーーーん

私はそのままの姿勢で、一回転する。すると、今度は逆回りにまた、回転し始める。

台座が元の位置まで戻ると、部屋は明るくなり、
茜さんが再び部屋に戻ってくる。

「もう動いていいわよー」

動いてもいい許可がでたので、ぴょこんと台座から降りて、先ほど着ていた浴衣を着る。

「あのー。これ、なんだったんですか?」

「萌子ちゃんの全身の大きさ測定よ。3Dでデータを取っておきたかったの」

あーなるほど。

「でも、そのデータ、何に使うんです?」

「ま、いろいろね」

いろいろ、ですか。

「一応、萌子ちゃん1/1ゼリーとかも作れるけど、販売してみる? 萌子ちゃんかわいいし」

「ややや、やめてくださいよーーー!」

そんなこともできるんかい!? 女体ゼリーとか誰特だよ!?

「やーね、冗談よ」

茜さんは私をからかうように手を振る。あまり冗談には聞こえないのですが・・・。

「後は、部屋に戻ってゆっくりしてていいわよー。私は収集したデータの整理があるから、また後でね。

あ、それと。寝るときになったら机においてある呼び出しベルのボタンを押して私を呼んでね。そうしないとベッドで寝れないから」

「・・・? あ、はい」

寝れない? なんか設定でもあるのかな?

「・・・あっ」

「ん、どうしたの?」

「・・・」

「どうしたのってば?」

「いやー・・・そのー・・・、できれば、私の部屋まで一緒にきてもらえませんか・・・? その・・・まだ、場所が覚えられていないので・・・」

私は頭にアホ毛を生やした気分で、恥ずかしがりながら茜さんにお願いする。

茜さんはそれを聞いて、にやりと笑う。

「しょーがないわねー。頭の悪い萌子ちゃんのためにもう一度教えてあげるわよー。あーほんとにしょーがないわねー」

むぐーーっ。痛い所をつきやがってー。それに私は頭悪くないよー。おっちょこちょいなだけだよーーー!

で、でも、ここは我慢。迷子の萌子になったらシャレにならない。

そんなわけで、恥をかきながらも、茜さんに自分の部屋まで送ってもらった



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