三度目の正直で、僕は彼女に人前で全裸になってくれるように土下座しました!

再びの土下座で露出プレイに幕切れを

最終話 再びの土下座で露出プレイに幕切れを

「妊娠報告だと思ってたのにっっ!」

 俺は恨み節を吠えながら芽衣の中に精液を撒き散らした。

「くそっ、なにが生理不順だっっ!」

 ……あんまり女性の生理について余計なことを言うと敵を増やしかねないので、さっさと状況を説明しておこう。
 我が恋人の芽衣さんはこの前、産婦人科に行ってきたそうだ。
 なんでも生理が来なかったそうなのだ。
 大変だ、妊娠したのかもしれないっ!
 そう早取りした俺もアホだけど、なぜか産婦人科での診察結果をネット公表したいと宣った芽衣さん。
 ここ数ヶ月、俺たちはネット生配信でセックス動画を全世界にばらまいてきていた。
 そんなエッチな視聴者様達にも公表したいとならば、きっと懐妊報告だと推察してしまうものではないだろうか?
 とりあえず俺は懐妊報告だと高を括っていたんだけど、深夜のネット配信を続けていたので生活が不規則になり、生理不順になっていただけだそうだ。
 なので少しの間、ネット配信をお休みしたいとのことを視聴者に伝え、お休み前の最後のセックス配信と至っている。

「お父さんになる気満々だったのにっ!」

 なんだか徹夜テンションに切り替わりつつある俺は、叫ぶ内容がみっともなくなってきていた。
 モニターにもコメントが飛ぶ。

「みっともない」
「みっともない」
「みっともない」

 まだ大学生になって半年の恋人を孕ませるのは人生設計的に無謀さもあるけれど、でも芽衣が懐妊したと早とちりして数秒の間に、俺は俺なりに人生設計を改め、これから芽衣と俺との間に産まれてくる子供を育て、良き父親となりて温かい家庭を築き、守り続けて行くという人生への青写真を描いた。
 不安もあったけれど、でも期待もあった。
 芽衣と一緒ならそんな人生を楽しく歩いてけると思っていた。

「なのになんで生理不順かなぁぁっ!」

 時刻は午前六時を過ぎている。
 本気で夜通し貫徹セックスを生配信してしまっている。

「も……も、う…無理よ……」
「なんで診察結果を公表するのを勿体振ってネット公表にしたのかなぁ!」
「……それ、は……ほんと…ごめん……
 だ、だか…ら、もぅ……許し…て……」
「許さん!
 今からでも遅くない、孕ませてやる!」
「孕んだから……こんなに出されたら…………
 本当に赤ちゃん……出来ちゃうから!」
「黙れ生理不順!
 重ねての中出しで子宮に精液をねじ込んでやろうぞ!」

 なんだか徹夜テンションでキャラ崩壊しながら、何度目かわからない中出しを行う。
 床にはその手の栄養ドリンクの空き瓶が三つ。
 二つは俺。
 一つは芽衣に飲ませた。
 五回も超える射精を行っていると、今亀頭の先から出ている液体が精液なのか尿なのか、もはや何がなんだか分からなくなってくる。
 回数を重ねる事に粘度が薄まり、サラサラな精液になっていく。
 飛び出す勢いも弱まる。
 だから芽衣の骨盤をぎしっと掴んで引き寄せ、なるべく奥深くまで性器を挿入して射精する。

 モニターには視聴者の安穏としたコメントが飛び交うようになっている時刻。

「朝だよー」
「起きてもまだセックスしてたw」
「もうやめたげて(。・ω・。) 」
「会社行ってきます!」

 俺は腰を叩きつけた、繰り返し、繰り返し!
 すっかり緩くなってしまっている芽衣の膣、何度も射精した後なのでなかなか射精感も高まってこない。
 これが最後だ、これが最後だ、と自分に言い聞かせて精力を振り絞る。
 再びの種付けプレス。
 勢いよく種付けプレスをやってると階下の住人さんから苦情がくるので控えていたけれど、もう朝だから許してくれ!

 性器をフル勃起させる。
 奥へ! 奥へ! と性器をめり込ませる挿入を続け、やけくそに責め立てる!
 芽衣の細い両脚がハッキリと痙攣しているけれど、そのまま両脚も抱きかかえるようにしてプレスしていく。

「いくぞ、芽衣。
 これで……妊娠しろっっ!!」

 奥歯をギリギリ言わせながら、搾り出すような射精に至った。
 芽衣の中に注ぎ込む、一滴も残すこと無く注ぎ込む。
 そしてそのまま芽衣をきつく抱き締める。
 芽衣の呼吸も荒い、俺も呼吸も荒い。
 キスをして幕閉じにしたいけれど、呼吸が苦しくてキスもできないくらいだ。

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 そのまま芽衣と繋がったままでベッドに倒れ込むようにして眠りこけた。
 目が覚めたのはお昼過ぎで、二日酔いしている時のような、サウナに入って水分を絞り出しすぎた時のような、非常に気怠い感覚だった。
 だけど胸元で寝息を立てている芽衣の存在に表情が緩む。
 軽く頭を撫でてやっていると、それだけで非常に幸福な感覚に包まれた。

「俺はこんな大切な人を大勢の前に晒してやりたいと思っていたんだよな」

 いわゆる賢者モードというのも加わり、芽衣に露出プレイを頼み込んでいた自分が恥ずかしく思え、反省する。
 もう二度と芽衣を晒しものにするようなことをするもんか。
 大切にしよう。
 一生添い遂げると決めた相手なのだから。

 そんなことを思っていると最愛の人が目を覚ましたようだ。
 芽衣は寝ぼけ眼に俺を見付けると、天使のように、そう……まるで天使のように微笑んだ。
 可愛い。
 そして柔らそうな唇の間から、言うのだ。

「ねぇキー君。
 深夜のネット配信がダメなら……早朝にやれば良いんじゃないかな?
 早起きは三文の得って言うくらいだし、そうすればネット生配信で露出セックス、続けられるよね?
 って……え、どうしたのキー君?
 え、本当にどうしたの?
 え……え……土下座?
 なんで? なんで土下座?」

「もう……露出プレイは止めにしてくださいっ!」

 俺は土下座して彼女に露出プレイを止めることを頼み込むのだった。


最終話 再びの土下座で露出プレイに幕切れを ここまで

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