第三話
奇しくも待ち合わせ場所は夏祭り会場の公園、その駐車場だった。
すでに後輩少女は到着しているらしく、彼女の軽トラックが駐まっている。
その隣に僕の軽トラックを並べて駐める。
僕たちの軽トラック以外の車の姿は見当たらず、川辺の静かな公園を僕たちで独占しているような気になるところだった。
「じゃーんっ!」
ぴょん! と媚びた感じに現れた後輩少女は、ばっちり着飾って可愛らしく変身を遂げていて、勘弁して欲しい汗臭もしっかり洗い流してきたようだ。
ほのかにシャンプーの甘い匂いがする。
「高校の時からずっと同じシャンプー使ってるのか?」
「お、気付かれましたか。さすが先輩です。
ふふふ、いつもはもうちょっとお高いシャンプーを使ってるんですけど、先輩のために懐かしの物を使ってみました。先輩、女子高生は好きですもんね? ふふ~、そんな気分になっちゃいません?」
「安物使っただけだろ」
「まぁな。
って先輩! なんで先輩は作業着のままなんですかっ!? ちゃんとお風呂に入って着替えて来てくれるべきでしょうよ!」
「シャンプーケチった奴に言われたくないよ。
全力で女拾い直すんじゃなかったのかよ」
「非道い非道い非道いっ!
なんで先輩は私のこと、そんなに安く扱うんですか!
やっぱり先輩は「人でなし」です! この「ヒ・ト・デ・ナ・シ」!」
地団駄を踏みながら後輩少女が叫ぶ。
どうやら先ほどのブレーキランプ五回点滅は「オ・ボ・エ・テ・ロ」ではなかったようだ。
まぁそんなことはどうでもいいんだけどね。
僕は大人気なく喚き続ける後輩少女の片腕を掴むと、一気に胸に引き寄せた。
「ひゃっ!」
そして抱き寄せ、後頭部を掴む。
仰がせた唇に唇を押し当て、遠慮無く舌を滑り込ませる。
うう゛っ、と呻くあたりに後輩少女の不慣れ感を憐れに思いつつ、微かに洗口液の味のする舌を舐め回す。
すぐに静かになった後輩少女の舌を存分に舐め回し、わざと汚らしく唾液交換をしてやる。
どうせすぐに化粧なんか落ちちゃうんだから、と簡単な化粧しかしない風俗嬢のような化粧っ気のない頬にもキスの雨を降らし、舌で舐める。鼻やまぶたなんかにも舌を沿わせ、唾液を塗りたくっていく。
駐車場脇の草原に後輩少女を押し倒し、せっかくのお洒落着の上に汚い作業着のままで乗りかかる。
もう一度唇を重ねながら胸元を露わにさせ、茶碗ほどの形の良い乳房を揉みしだき、鷲掴み、爪を立てて痕をつけてやる。
「んっ……んぅ……はぅっ……痛ぃ……」
人気の無い公園に呼び出したからには僕に抱かれるつもりでいたんだろうなと、後輩少女の股間に手を伸ばす。
下着の中にぬるっと潜り込み、蜜壺へ指を這わせる。
が、思ったほど濡れてはいなかった。
そういえば後輩少女に恋人ができたという話は聞いたことがなかったけれど、そのへんはどうなんだろう?
「初めて……なのか?」
「違いますよ、初体験は女子高生になったばかりの夏休みに済ませちゃってますよ」
「そうか。
あんまり濡れてないみたいだから」
「先輩急ぎすぎです。
もっとゆっくり時間を掛けて気持ち良くしてくださいな」
「んっ、あ……ぅん、先輩の指、気持ちぃいです」
「ようやく濡れてきたな」
「あぅ……先輩の汗の臭い、やっぱり大好きです。もっと強く抱き締めてください」
強く抱きついてくる後輩少女を抱き返す。
お互いに焦り気味のキスをしながら、僕は後輩少女の下着を脱がせ取り、乱暴に股を開かせ、その間に身体を移す。
汚れた身体を擦りつけるような抱擁で、後輩少女の柔らかさと温かさを味わう。
そうしながら堪らずにズボンのベルトを外し、性器を露出させる。
すでに僕の性器は固く尖っていた。
「挿れるぞ」
ずっと妹のように可愛がっていた後輩少女を犯すことに、背徳的な興奮を覚える。
疑似的な近親相姦というよりも、お互いの青春の思い出を土足で踏みにじっているような気分だった。
中学校の校門で僕に告白を断られて泣き叫ぶ後輩少女の姿を一瞬思い出す。
どうせ抱くなら、どうしてあの時、あんなにも泣かせてしまったんだ?
その自問に対して、そんなこと知るかよと吐き捨てるように、僕は後輩少女の腰を乱暴に掴んで勢いよく腰を叩きつけた。
「あぅんん゛っっ! あ……先輩のが……奥に……奥までいっぱい……っ」
「キツキツだなお前……これ……力入れすぎだって」
「だって……ずっと、ずっと……先輩とエッチしたかったんだもんっ!」
後輩少女編 第三話ここまで