sheebook
事故によって手足を欠損した女の子。
そんな欠損少女の世話役として働くことになった視点で、本を読む女の子のそばに寄り添い続ける。
少しずつ欠損少女と心を通わせながら、欠損少女の喪失感と幸福感を共に分かち合ってもらいたいアドベンチャー作品。
欠損少女に寄り添う短編ストーリー
物語の舞台はどこかのお屋敷。
辺りには同じような背の高さの建物もなく、ちょいと寂しげ。
灯りは一部屋にしか付いていないというのも、ちょっと寂しげな雰囲気ですね。
プレイヤーはお屋敷の『お手伝いさん』として雇われた立場で、これからは女の子をお世話をしてあげることになります。
ほとんど踏み込んだ自己紹介の遣り取りはされないままとなっているので、存在感薄く、女の子に添い続けてやる格好で進行します。
布団をめくってみると、片手と両脚を失った欠損具合が明かされます。
女の子は自己紹介として名前を語るよりも先に身体を見せるのでした。
さてさて、そんな欠損少女ですが本を読んで欲しいということなので本を読んであげましょう。
プレイヤーが選択できるのは主に本を読むか、身体を拭いてあげるかの動作くらい。
身体を拭いてあげる際には服を脱いだ状態となるので、女の子の怪我の具合がさらに覗けてきます。
本を読んで上げる場合には『赤い本』『緑の本』『青い本』とを好きに選んでいってOKです。
それぞれの本ごとにイベントがいくつか用意されていて、それらを全て回収していけばEDという流れ。
本を読んで上げると、その本へのリアクションを示す欠損少女。
背伸びした感じのしない繊細な感想をコメントしてくれます。欠損少女の世界観に引き込まれていくのですたい。
たまに外に連れ出してあげるイベントなんかもあったりして、欠損少女の満面の笑みを見ることができたり。
「守りたいこの笑顔」感。
R18指定の作品なのでエッチシーンも用意されていて、欠損少女のオナニー現場を見ることができるというものになっています。
欠損した身体ながらも性衝動は残っているんだよね、ってことですが、その様子を眺めながらどうするのかという点では人を選ぶところが少なからずあると思われる。
直接的な描写ではなくて仄めかし気味。
EDは二種類ありまして、『本を読む』『身体を拭く』の両方の選択肢が表示された時に、どちらを選んでいくかによって分岐のご様子。
どちらの方がトゥルーEDなのかはわかりませんが、僕としては身体を拭いてあげていった方のED展開の方が今作に良く似合っているように思いました(個人的にだよ)。
さらっと攻略
ストーリー攻略で詰むところは皆無。
EDの分岐に際して『本を読む』『身体を拭く』の二通りを選べる箇所(四枚目のスクショ画像を参考)が分岐ポイントのになっているということを知っていれば、両方のEDを回収するのは全然難しくないです。
攻略まで約1時間。
回想は無いですね。
まとめ・感想
欠損少女に寄り添う形で穏やかな日常がずっと続いていくような。
少女の物語への感想を聞いているうちに欠損少女の世界観に次第次第に引き込まれていくような。
保護欲をくすぐられるというか、共依存気味な感じになってきちゃったよと思っていたところでのあのED展開はなかなか衝撃的だった(>_<) ←『身体を拭く』を選択していったバージョンのEDね。
なにかしらの欠損具合(喪失感)がプレイヤーにもフィードバックされる塩梅で、味わい深かったです。
はい。
今作のようにストーリーが素敵なADV作品というと……
ロリロリしぃのがお好みなら……
などなどもどぞー