月ノ下ニ眠ル棺ニ捧グ狂詩曲
『地底世界』へと旅立った修行中の魔女・ヒナ。
『地底世界』は魔法の力で地上と同じように明るいけれども『小夜啼鳥』が鳴いたら昼でも夜の夢の中へと連れて行かれてしまう世界。
その世界でヒナは『常磐(ときわ)』という石を探しているのだったけれども……
『常磐』を得るためには『黒水晶』の破片が心臓に突き刺さってしまった魔女達と戦うことに。
ぬいぐるみの使い魔を連れて、ヒナの冒険譚が始まるのだった――!
ファンタジックな地底世界へ
当サークルさん前作の↓
こちらは「女装した死神少年」をヒロインにした異色の中編RPGだったわけですが、同性愛なエロシーンは好き好きがあるだろうからひとまず置いておくにしても、ストーリーがとても魅力的で印象的でした。未プレイな方、プレイしようや、面白いよ!(゜Д゜)
で、期待が高まる今作……終盤に理由が明らかになるけれどもオープニングがあまりにあっさりしていて驚いちゃったけど、修行中の魔女であるヒナが『地底世界』に下りてきたところからスタート。
森の中を歩いた先に見付けた『ぬいぐるみ』を使い魔として使役することに。
こんなところにどうして『ぬいぐるみ』があったんだろうか?なんていう疑問にも、うまく回答が用意されている感じです。
『地底世界』とは魔法の力を借りて明るさを保っているものの、『小夜啼鳥』が鳴いたら夢の世界へと連れて行かれてしまうというファンタジックな設定。『小夜啼鳥』を目視してしまっては黄泉の国に連れて行かれてしまう、などなどの伝聞も物語の雰囲気を作り出してくれてるし、わくわくしてくる単語がいくつか転がってて作品世界に連れ込まれますね。
否が応でも白昼夢を見せる『小夜啼鳥』の鳴き声は、ヒナの回想を挿入させる物語の構成的な部分で活躍してくれてます。
地上世界で師匠に連れられている頃の幼少期の話が中心的になっているようですねん。
『地底世界』へと下りてきた理由は『常磐(ときわ)』と呼ばれる石を得ることで、師匠を助けたいみたいです、でも序盤のうちは詳しくは説明されないです。
……ちょいと目的性が掴みづらいかもしれないと思っていたら、続きまして『黒水晶』が砕けて飛び散ってしまったらしく、その破片が魔女達の心臓に突き刺さってしまったのだとか!(´д`)
破片が心臓に突き刺さり、正気を狂わせてしまっているということで、四人の魔女が方々で好き勝手やっているのでそちらの対処に当たることになるのが、しばらくの間の目的性になりますね。
一本道ストーリーなので読み物的にも楽しめる作品で、もちろんクリアした時にはストーリーの謎の大半が明かされます。
いくつかの部分は読者任せにされていますが、良い感じの余韻になってます。
エッチが大好きな『魔女』
普通のシンボルエンカウントなわけですが、敵シンボルがエッチな台詞を吐いていたりして、作者さんの遊び心が感じられるところ……そう思っていたけど、どうなんだろう、どうなんだろうね。
ともかくも今作中の『魔女』はセックスすることに積極的な設定で、雑魚戦で敗北した時には犯されてしまうわけですが、悲壮感や陵辱風味は薄め。
セックスが大好きなビッチってわけじゃなくて、あくまでエッチなことに興味津々であるので抵抗心が弱いってことなんでしょうね。
肌露出多めの服装で男を誘う売女の域ではないですが、誘われればホイホイついて行ってしまうヒナちゃん。遠慮無く混浴に突入したり、明らかに危ない安宿に泊まって男に犯されることも、そういう期待があったのかもしれない。
明らかな体格差セックスもありますが、やっぱりそんな重くないです。
表面的にエロ展開のシチュエーションや過激さを求めると物足りないところも出てくるかもしれませんが、エロCGの枚数は50枚と多めだし、同じエロシーンも二度目三度目で変化有りでボリュームたっぷり!
ほとんどの雑魚敵には敗北エロが用意されているので、ちょっと面倒いですが敗北していきましょう。
雑魚戦敗北時はその場リスタートなので問題無く気楽に負けていってください。
ただしボス戦で敗北するとタイトルバックなのでご注意、ボスがいそうなところではこまめセーブ推奨で。
……僕はね、一時間以上セーブしなかったのにボス戦で負けたんだよ……おう……
さらっと攻略
一本道ストーリーだし、必要なイベント箇所にはアイコンが浮かんでいるので詰まるところは皆無かと。
未熟な魔女さん設定なので、序盤は弱いです、レベルが上がるまで頑張りましょう。
『スポイル』『マナドレイン』を覚えるまでは回復ポイントに戻ったりを繰り返すことになりますが、特にMPを回復できる『マナドレイン』を覚えてからは逆に回復に戻らなくても済むようになります。
ヒナの『サンダーボール』+アカガネの『疾風迅雷』で麻痺とスタンの状態異常攻めが強力。完封できたりしますが……後半は微妙かな。
極端にレベル上げが必要になることはないですが、数少ないクエスト依頼のMAPは経験値多めなので稼いでしまっても良いかも。
ストーリーを攻略するまで約2時間。
エロシーンを回収するともう1時間くらい。
回想部屋は『漁師町アルダ』の酒場でバニーに話しかけると『追憶の森』が出現するので、そこで。
各エロシーンのヒントが出ているのでそちらを参考に。
全解放は無い……と思います。
まとめ
クリアまで2時間くらいなわけだけど、もう少し作品世界に浸っていたい気分になりますねぇ~
最終戦の演出が素敵でしたね! 作品説明に『成長物語です』とあった意味が明らかになっていきます。
クリア後に振り返るといくつかの部分で意味合いが変わってくるな~ってところもあって、余韻に浸れます。
はい。
似たような関連作品……「魔女が修行に出る」ってだけならいくつもあるけどもねぇ……う~ん。
とりあえず、サークルさん前作の
こちらもプレイしよう! こちらもストーリーが素敵です。