コピークエスト
魔王を討伐するために旅立った勇者フリル。
だが旅立ったばかりの周辺には強力な魔物が配置され、さらに魔物は武器防具で装備を固めてくる始末。
挙げ句に『レベル上げ』まで行う魔王軍の暴挙にブチ切れした精霊様は、勇者フリルに特別な能力を与えるのだった。
その能力とは武器防具・モンスターまでコピーしちゃえる『コピー』能力。
自分自身をコピーして残機を増やすこともできるチート能力で魔王軍に挑むのだった――!
ドラゴンクエストをそこはかとなくパロディしつつ、コピー能力と姦しい仲間と旅する正統派(!)RPG。
汚れたパンツで残機が増える正統派RPG!
旅立ったばかりの勇者のレベルは「1」。
普通のRPGだったら勇者のレベル・強さに合わせた雑魚敵が配置されるのが一般的なんだけど、今作の魔王はその辺の「お約束」を一切合切無視してくれちゃって最初から強敵が配置してくれっちゃっているんだな。
さらに雑魚敵には武器や防具まで装備させているんだから始末に負えない。
そこで勇者側をサポートする精霊様がズルをする魔王に対抗して勇者へ与えたのが『コピー能力』。
例えば自分自身をコピーすることによって『残機』が発生したりすることに。
どこぞのヒゲ配管工のように『残機』があればその場で復活することができるようになり、戦闘中にHPが尽きた際に自動的に復活できるようになるんだけれども、自分自身をコピーするためには履き続けて『汚れたパンツ』が必要! パンツを汚して残機を増やして挑めば、まぁどうにかなるんじゃないかって塩梅。
他にも街の人々が持っている武器防具をコピーすることも可能だし、モンスターが装備している武器防具をコピーすることも可能。モンスター自体をコピーしてしまうことだって可能だよぃ!
敵が斧系の武器を持っていれば同じく斧系の武器を元手にして上位武器をコピー。
何でもかんでも好き放題にコピーしまくれるわけではないけれど、コピー能力を駆使することで優位にストーリーを進めていける感じ。
とはいえコピー能力一辺倒にならなくても攻略していけるので、そこまで『コピー』というコンセプトを気にしなくてもOKかもしれない。
勇者一行と四天王
いきなり強敵を配置しちゃったりして『ズル』をした魔王と、それに怒って『コピー能力』を与えた精霊様。
冒頭からメタ視点で語られたのもあってか、各キャラが与えられた役目の範疇を超えて活き活きしているように見えたのが印象的なところ。
一般的には相対する関係であるはずの人間と魔物、その間に友情を語るシーンなどには単純なコピーに留まらない『コピークエスト』の醍醐味を感じられるところなんじゃないかなと。
勇者一行と魔物側四天王の戦いが主になってくる中で、この八人の絡みが地味に面白かったですね。
個性豊かな面々ですたい。
雑魚敵として現れる女の子モンスターなどにもエロシーンが用意されている他、いずれ自立してお店を持ちたいと考えているモブキャラにもエロシーン有り。
……というか女の子モンスターやモブキャラのムースちゃんが可愛いです!
進行をサポートしてくれるお助け妖精も可愛いです、ヒゲサングラスの中年親父妖精がサポートしてくれてるんですが、まぁ、ね。
エロは全般的にセクハラテイストなものが多いかな。
さらっと攻略
メインストーリーの攻略で詰まるところはまず無いかと。進行をサポートしてくれる妖精さんの助言を求めましょう。
着衣を指定されるイベントで必要とされる装備は売ってるので慌てない慌てない。
『コピーシステム』を始め、『下着が汚れていく』『被ダメ着衣破壊有り』などなどシステム部分が凝ってるので詰まるとしたらこの辺で、戦闘の部分かも。
とりあえずコピーできる時にはコピーしていけばOKだけど、戦闘中のコピーはそんなに無理しないで良いかと。
すぐにSPが尽きてしまうのでSP回復アイテムを得るためにも汚れ下着を量産してどんどん『白いマナ』化へ、金策にもなります。というわけで下着を優先していくと良いかな。替えの下着は大量に持ち歩くのが吉。
ほぼ全てのボスに「毒」が効くので重宝します、状態異常は長めに効いてくれるので有難い。
極端に難しいボスはいないので、装備品を整えて挑めばOKかと。
今のところ裏ダンジョンは未完成なので、完成が待たれる。購入時はアップデート情報チェックで。
クリアまで約11時間。
難易度選択によっては半分くらいになるかもしれない。
回想は随時可能、全解放は無し。
戦闘はけっこうまったりしてるので「A」ボタンで高速化すると良いかも。
まとめ
サークルさん前作の
こちらもバイブレーターを使って敵をぶっ飛ばすというぶっ飛びコンセプトが素敵でした。
今作の『コピー能力』も一風変わっているものですが、土台のストーリー部分はこちらも本格王道を辿っている感じで、いくら魔王が『ズル(チート)』したからといってもコピー能力でぶっ壊れ気味な展開にはならないですね。
コピーして残機増やして、コピーして伝説の武器持って、怒濤の数の暴力で突き進むハチャメチャ奇天烈系をお求めだと肩透かしなのでご注意で。
ぶっ壊れハチャメチャ奇天烈作品と言えば↓
【 レビューはこちら 】
たまにはぶっ壊れるのも良いですよね、知らんけど。