第五話 時代SMプレイ『鰻責め地獄』
○鰻責め地獄
呆れたと言わんばかりの小菅の言葉に、ありさがひくっと身体を震わせた。
ありさの秘部と肛門に食込んだ鰻たちが身体をくねらせ続けており、中に入り込めなかった多くの鰻たちはそのぬるぬるとした胴体でありさの全身をこすりつける。
一旦昇りつめたことで敏感になっていた全身に刺激を受け、否応もなく再びありさが身体をくねらせ始めた。
「ひゃぁぁぁ~、あうっ、くわっ~、ひぇぇ~、いやぁぁぁぁ……いやっ、いやっ、やめて、おかしく、なる……ああああああぁっ」
喘ぎ、身震いし、全身を真っ赤に紅潮させてありさが再び絶頂へと向かっていく。
全身の肌を撫で回され、秘部と肛門に強烈な刺激を受けているのだからたまったものではない。
悲愴な金切り声を上げ、ありさが頭をのけぞらせて白い首元をあらわにした。
ぶるぶるっと身体を痙攣させ、がっくりとうなだれるのだが、すぐに次の波が襲ってきて半ば強制的に絶頂へと押し上げられてしまう。
「ひぃ~~~っ!ふわっ、あふっ、うぁん、あっ!ま、また、だめ、だめぇっ。ふわっ、うあ~~~~~~~~~~っ!!」
全身に鰻を絡みつかせ、連続して気をやりながらありさが半狂乱になって泣き叫ぶ。結い上げられた髪がほつれて顔に落ちかかり、まだ年端の行かない娘のありさがあたかも年増女のようにつやっぽい。
淫靡な笑みを浮かべて見守る与力たちの前で、ひたすらに身体をくねらせ、叫び声を上げるありさ。
「もう、ふわぁ~、や、やめてぇ、ひぇぇぇ~、はぁ~、もう、ひやぁぁぁ~~~」
立て続けの絶頂に、全身がとろけそうなほど敏感になっている。
その敏感になった肌の上を鰻たちがぬるぬると這い周り、ありさの意識を快感の大波が飲み込もうとしていた。
それからどれくらいの時間が経っただろうか。
もっぱら、ありさにとっては半時であっても、一時であっても変わりはなく、時間の観念等早くに消え失せていた。
浴槽の下で赤々と燃えていた薪は下男の手で取りのけられ、中に満たされた湯はゆっくりとその温度を下げていった。
それでも、まだ鰻たちの動きは収まることはなく、ありさにたゆむことなく快感の大波が襲いかかっていた。
もっとも、何十回と絶頂を迎えさせられたありさの身体は限界に達し、そろそろ快感を苦痛に感じ始めている。
強過ぎる快感、長過ぎる快感は、いつしか苦痛へと変わっていく。
「あぐ、うあ、たすけ、てぇ……はぁぁぁ~、死ぬ、死んじゃう、うぐっ……」
弱々しく首を振り立て、哀願の声を漏らすありさ。
時折、びくんと身体が震え、本人の意思とは関係なく喘ぎ声が唇からあふれる。
下男が浴槽に腕を突っ込み、ありさの秘部と肛門とを犯している鰻たちを掴むと一気に引き抜いた。
「はぁぁぁ~っ……」
くねりながら引き抜かれていく鰻たちに、ありさが悲鳴を上げた。
顔を引き攣らせ、唇の端からよだれの糸を滴らしながらありさがひくひくと身体を痙攣させる。
だが、ありさにはひとときのいとまも許されなかった。
股間からの刺激が消えたのはほんの一瞬のことで、息をつく暇もなく、ぱっくりと口を開けたままの二つの穴へ、待ちわびていた鰻たちがいっせいに侵入を開始する。
「きゃぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~!!」
びくんと身体を大きくのけぞらせ、ありさが目を剥いて絶叫する。
秘部と肛門の筋肉に締めつけられ、弱っていた鰻たちとは比較にならないほどの激しい動きに、ありさは錯乱し、目の前が真っ白になった。
幾たびか身体を痙攣させると、断末魔を思わせるような悲痛な声を漏らし、ありさは意識を失ってしまった。
ぐらりと首をうなだらせ、前のめりになってしまった。
その瞬間、鰻たちがうごめく水面に、ありさの顔が沈んだ。
「ぷはぁっ!く、苦しい……はぁはぁはぁ、え?ひえっ、はぁはぁはぁ~」
息が詰まりそうになり、苦悶に身体を震わせたありさがざばっと水面から顔を上げる。
その顔は血の気を失い真っ白に変わっている。
一瞬、自分の置かれている状況が理解できず目を白黒させている。
だがそれもつかの間、次の瞬間には全身を襲う快感の波に飲み込まれ、再び激しい喘ぎを漏らし始めた。
結い上げられた髪は水を滴らせ惨めなほど乱れていた。
ありさは身体をくねらせ、さらに連続して絶頂を迎えた。
第五話 時代SMプレイ『鰻責め地獄』 ここまで