球 淫獣の洞窟

触手の正体!

第8話 触手の正体!


 ○触手の正体

 球を襲ったタコのような怪物は『シーサターン・ローパー』と呼ばれている『妖獣』であり、タコとイソギンチャクのハーフのようなものであった。
 突然変異で生まれたのかどうか、いまだにその謎は解けていない。
 胴体の横幅は2mぐらいだが、触手を広げると10m以上にもなる。
 太い触手が8本と細い触手が16本あり、太い触手にはタコのような吸盤が付いている。
 巨大なサメも絞め殺すほどの強さとパワーを持ち、海では彼に近寄るものはいないと言われている。
 ただ不思議なことに、イソギンチャクだけはどうした理由か分からないが彼に懐いていた。
 また、他の生物のように口から食物を摂取することなく、人間の女性の愛液を摂取することによって生存すると言う、性質の悪い海の犯罪者であった。
 特徴としては白色に特に敏感に反応し、白い水着や下着などを着用している女性が多く襲われた。
 球も類に漏れずこの日は白い水着であったから、標的となってしまったのかも知れない。

 古い文献を紐解くと、大昔から妖獣は存在していたようである。
 娘を要求したヤマタノオロチや、葛飾北斎の浮世絵で有名な『女性と交わる蛸』なども同類と言えた。

 パンティの中に3本の触手が忍び込み新たな活動を開始した。

「ひぃ~~~!!いや~~~ぁ!!」

 初めに動き始めたのはUの字型の2本の触手であった。
 ふくよかな恥丘の辺りを這い回り、何か目的物を探しているようだ。
 触手は恥毛をかき分け亀裂の上端を丹念に探している。
 触手の動きがはたと止まった。
 目的物を探り当てたようだ。
 それはピンク色の真珠とも言うべきクリトリスだった。
 クリトリスは柔らかな包皮包まれている。
 触手は包皮を広げようとした。
 その動きは実に繊細でまるで、女性に長けた男性みたいだ。

「ダメ~~~~~!!そこダメ~~~~~ッ!!」

 球は叫んだ。
 だが怪物は全く動じない。
 包皮を器用に剥かれその愛らしい姿が完全に露出してしまった。
 ところが奇妙なことに、クリトリスの位置を探り当てたUの字型の触手は、それには全く触れて来なかった。
 それら2本はあくまでクリップの役目に過ぎなかったのだ。
 包皮を剥き出しにし、閉じないようにすることが彼らの役目だったのだ。

 主役とも言うべきもう1本の触手がついに活動を開始した。
 包皮の左右をクリップ止めされて剥き出しにされたクリトリスに襲い掛かった。
 人間の舌のようなうごめきがデリケートな箇所をこそぐように舐め始めたのだ。

「ひいいいいいいいいいい~~~!!や、やめて~~~~~!!」

 ねっとりとした感触が気味悪い。
 球はたまらず身体を反り返らせ絶叫した。

「あひっ、ひっ、ひぁあぁっ~~~~~!!」

 覆うものを失ったクリトリスは触手の愛撫をかわすことが出来ない。
 いまだかつて経験したことのない奇妙な感触が球を包み込んだ。
 それは人間の男の舌による愛撫とは全く違う。
 もっと強力なのだ。
 強い電流のようなものが球の身体を駆け抜けた。


第8話 触手の正体! ここまで

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